こんにちは!ぬいぺです。
個人的な話ですが、わたしは合皮とか革をミシンで縫うのが好きです。でも革や合皮って縫うミシンを選んだり、縫い方にコツが必要なんですよね。
この記事を読んでいるのみなさまの中には、
・革素材をきれいな縫い目で縫いたい
・合皮や革がしっかり縫えるミシンが知りたい
なんてお悩みを持っている人、いるのではないでしょうか?
最近人気沸騰のレザークラフト。手縫いで革素材を縫うこともできますが、時間もかかるし、硬い革に針と糸を通すのも大変。。。
早く効率よく縫えたらなぁ。。。と思うこともあるはず。
こんな悩みを解決してくれるのが、「革が縫えるミシン」です。
わたしも合皮や革を手縫いしたことがありますが、硬さで指の腹がへこんだことがありまして、数日ズキズキしていました。
その点ミシンだとあっという間に縫えるし、縫い目もきれいです。指も痛くないっ!笑
というわけで、今回は革が縫えるミシンについてのお話です。
わたくしぬいぺのミシン利用歴は10年以上。ちなみに革の縫い方や知識は文化時代に猛勉強したので(テスト勉強含む)、わりと信用できると思います。
文化以外にも、縫製工場で革製品の服を縫っていた経験をふまえた内容になっているので、ぜひ参考にしてください(^^)
話のざっくりとした流れは、
- 革が縫えるミシンの特徴
- 比革ミシンの選び方
- おすすめの革ミシン
という感じ。
結論から言うと、一番のおすすめは職業用ミシンですが、家庭用ミシンでも革縫いに対応しているミシンもあります!
では、さっそくいってみましょう〜!
もくじ
革が縫えるミシンってどんなミシン?
革が縫えるミシンってどんなミシンなんでしょう?
結果をいうと、普通の直線縫いミシンで縫えちゃいます。でも、普通の生地を縫うのとはちょっと条件が違うんです。
次で詳しく紹介しますね(*^^*)
革が縫えるミシンは何が違う?普通ミシンとの違い
先ほど、革は普通の直線縫いミシンで縫えるとお話しました。
普通の直線縫いミシンとは、
・家庭用ミシン
・職業用ミシン
など、一般家庭で使えるミシンのことをいいます。
この記事の読者さんであれば、家庭用ミシンなら持ってるよ〜!という人も多いかもしれません。
もちろんお持ちのミシンで縫える可能性もありますが、次にいうことをチェックしてみてください。
機種によっては革や合皮を縫うのが難しいミシンもあります。
たとえば、
・数千円のおもちゃミシン
・コンパクトミシン
数千円のおもちゃミシンはいうまでもないですね。普通の生地をちょこっと縫ったり、DIYの補修程度ならイケるミシンかもですが、革はあぶない。
革は厚みがあるので針が折れるし、糸が絡まってすぐ壊れてしまうかもしれません。
コンパクトミシンはおもちゃミシンに比べたら耐久性がありますが、厚地縫い用に作られたミシンではないので、これも不向きかと。
バッグの飾りで革のモチーフを縫いつけたり、ちょこっと縫うくらいならできますが、革をメインで縫い続けると絶対に壊れます。
この2つのミシンに共通しているのは、どちらも安くて耐久性がないということ。革を縫うのにパワーが足りないことも挙げられます。
革を縫うのであれば、
- 厚地が縫えるパワー
- 金属製のボディ
の機能を持っているミシンを選ぶのがいいでしょう。
さらにいうと、家庭用ミシンと職業用ミシンではモーターの回転数が違うので、耐久性やパワーなど、職業用ミシンの方が圧倒的にすぐれています。
趣味でたまに小物を作る程度であれば、家庭用の皮革縫いができるミシン、頻繁に革を扱い、洋服などもガンガン縫いたい!という方であれば、職業用ミシンを検討するのがおすすめです。
皮革ミシンの魅力【ぬいぺの経験談】
ちなみに、ご存知の方もいるかもですが、わたしの愛用ミシンはこれ。職業用ミシン(ベビーロック製エクシムプロ)を使っています。
文化に入学したときに買ったミシンで、ずっと使い続けている大事な相棒です(*^^*)
ちなみに学校では本革を使って服を作る。という課題がありまして、革もこのミシンで縫っていました。
ちなみに、↓を作りまして、一応ライダース(のつもり)です。
デザインは多分、大人っぽいかっこいい感じにしたかった…んだと思います。笑
学生の作品って、実用性より見栄えするデザインで作りたくなっちゃうんですよね。ぶっちゃけ全然着ていません。
革って特別な縫い方が必要では?と思うかもしれませんが、意外と普通生地と同じように縫えます。針と糸は皮革ようのものを使いました。
ファスナーを付けたり、
ポケットがあったり、
ハトメを開けたり、
革はすべりが悪いので、裏地をつけてます。
スウェードなど、柔らかい革ならドレープも作れますよ(*^^*)
ちなみに、革は豚革を使っています。革1枚で0.1 ㎝強ほど厚みがあるので、重たいです。だから着ないという理由もあります。笑
なんで着ないものを作ったんだという話なんですが、関東の服飾学校の生徒が集まって「東京コレクション」に出れるという話があって、それに呼んでもらいまして。(学生で作るショーみたいな、特別枠です。)
ショーの趣旨が”豚革(ピッグスキン)で服を表現する”というもので、ほぼ使える革が指定されていました。この中から好きなの選んで!みたいな。
ジャケットに合わせて作ったワンピースはこちらで、革も使っています。
白と茶色の豚革でドレープを作って、革を編み込んで飾りを作りました。(正直ワンピースは布だけでいいと思ったのですが、ショーの決まりで使わなきゃでしたm(_ _)m)
トルソーが着ると、映えます。
モデルさんに歩いてもらうと動きがでます。
ワンピースがヒラヒラして可愛いんですよ〜!リハーサルのときだけ写真を撮ってOKでした(^^)
どんな形であれ、服飾の道を夢見る人なら一度は憧れる”東コレ”に出られて嬉しかったです(*^^*)
ちなみに、わたしじゃ身長もスタイルもお粗末なので、クラスのめちゃくちゃスタイルのいい友達に着てもらいました。
実は普通に着られるライダースを作ろうと思って、ストックしている牛革があるのですが、なかなかふみこめず…。
人間サイズはしんどいので、ぬいぐるみ用にかっこいい本革ライダースでも、そのうち作ろうかと考えています(^^)
昔話が長くなってしまいました。
職業用ミシンで革を縫う魅力はずばり、
本格的な服が作れる
ということ。
ライダースが作れるということはスカートやパンツも作れます。実際にクラスメイトが作っていましたね。
今後革で服を作りたい!革をたくさん縫いたいし、長く使いたい!とお考えの方にとってもおすすめなミシンです。
革が縫えるミシンの選び方
ミシンで革を縫いたい人
革が縫えるミシンの条件で、一番大切なことBEST3は次のとおり。
- 送りがしっかりしているか
- パワーが強いか
- ミシンのパーツが金属製か
詳しくみていきましょう!
条件①送り歯がしっかりしているか
いちばん大切なのがこれ。送り歯の数です。
送り歯は、ミシンの布を送るギザギザのパーツですが、
送り歯の数が多いほど、しっかりと生地を捉えてまっすぐ送ってくれるので、しっかり縫えます。革や合皮などの厚物を縫うなら数が多いものを選ぶのが必須です。
では、何枚の送り歯のミシンを選ぶのがいいのか?
まず家庭用ミシンなら、7枚の送り歯がいいです。
今売られている家庭用ミシンでは、7枚が最高でして、いちばん多い数になります。
パワーの弱いコンパクトミシンや低価格のミシンなど、5、6枚の送り歯のミシンもあるのですが、少なければ縫い目も不安定になるので、購入前に必ずチェックしたいですね。
ちなみに職業用ミシンは、3枚の送り歯が主流となります。
ミシンで革を縫いたい人
なんて思う方もいるかもしれません。
そもそも家庭用ミシンと職業用ミシンでは内部の構造が違います。
職業用ミシンの送り歯は3枚ですが、家庭用に比べ送り歯の間隔が狭く、しっかり布を送ることができるんです。
結果、どっちがすぐれているの?と聞かれたら、
職業用ミシン>家庭用ミシン
となりますね。
これは余談ですが、家庭用ミシンでは釜(ボビンを入れるところ)が水平釜で、職業用ミシンでは垂直釜が主流です。
垂直釜の方がミシンの構造上、糸の締まりが良くなるので、縫い目の質も高くなります。そして丈夫です。
革製品のクオリティを意識するなら、職業用ミシンに軍配があがりますね。
家庭用ミシンの中には”ボックス送り”を搭載したミシンもありまして、この送りだと工業用ミシンと同じ作りなので、しっかり送ってくれます。
条件②革や合皮など、厚物が縫えるパワーがあるか
家庭用ミシンより職業用ミシンの方がパワーが強いということは、今までの話でなんとなくお分かりですかね。職業用ミシンはモーターが家庭用より強いので、厚物もしっかり縫えるのが特徴です。
もちろん、厚手の皮革を縫っても大丈夫。耐久性もあるので壊れにくく、長く使えます。
ライダースやスカートなど、革や合皮を使って本格的な服を作りたい!という人なら職業用ミシンがおすすめです。
という方、大丈夫です。家庭用ミシンでも革や合皮など、厚物を縫えるミシンはあります。
選ぶ基準は、
- 厚物が縫える
- 革やレザーも縫える
- BOX送り
- 貫通力がある
のように、説明がかいてあるのがいいです。
逆に、厚物についてかかれていないミシンは危ないですね。厚物が縫えるってミシンの大きなメリットなので、自信があるミシンなら表記があります。
パワーで選ぶとき、家庭用ミシンで選ぶなら「厚物OK」と書いてあるか、注意してみてくださいね。
条件③ミシンのボディが金属か
ミシンのボディが金属パーツを使っているかというところもポイントです。
ミシンのボディは、以下の2つに分かれます。
- プラスチック製
- 金属製
プラスチック製のパーツは小さかったり、価格の安いミシンに多いですね。コンパクトミシンが軽くて持ち運びしやすいのは、軽いプラスチックパーツをメインに使っている、という理由があります。
一方、フルサイズミシンや職業用ミシンのように大きくて重さがあるミシンは、金属を使っているものが多いです。
重い理由は金属を使っているから。という理由はもうおわかりですね。
これらのミシンは重量があり持ち運びに不便ですが、重さのおかげでミシン自体がガタガタ動かないので、安定して縫えるメリットがあります。
安定して縫えるということは、きれいな縫い目になるということ。
特に革のような厚みのある素材はミシンにも負担がかかるので、金属のようにパーツがしっかりしている方が都合がいいです。
そのほかにも、
・レザー用の押さえ(テフロン押さえ)がついているか
・革用のミシン針が使えるか
などのポイントがあります。
でも正直、ここは深くこだわらなくていいかな?と思います。
例えば押さえの場合、もしレザー用の押さえが付属でついていなくても、オプションで買い足すことができるからです。
ミシンの種類によって対応の押さえは違いますが、たいてい説明書にかいてあるので、確認して購入すれば大丈夫です。
「え、買うのお金かかるんじゃない?高いんじゃない?」と心配になったあなた、ご安心ください。笑
押さえはそんなに高いものではなく、数百円から高くても千円台で買えます。なので、レザー用の押さえの値段を心配するよりはミシン本体の値段に敏感になった方がいいかもしれませんね。
もう1つ、革用のミシン針が使えるか確認する。というポイントについて。これは針の種類を確認すれば大丈夫です。
一般的に、皮革用のミシン針としてメジャーな種類は次のとおり。
- 皮革用ミシン針11番
- 皮革用ミシン針14番
- 皮革用ミシン針16番
数字が大きくなるほど針が太くなります。厚地になればなるほど太い針を使う、ということですね。
ぶっちゃけ、厚地対応のミシンであれば、よっぽどしょぼいミシンでない限り使えます。厚物OK!革も縫える!とかかれているミシンであればまず問題ないです。
とはいえ、万が一ということがあるので、目星をつけているミシンで↑の太さの針が使えるか、確認すると安心ですね。(ネットショップの場合、だいたい概要欄にかいてます。)
ちなみに”皮革用”とありますが、これは針先がナイフ状になっているミシン針のことをいいます。
皮革は普通の生地より厚くて硬いので、普通の針だと折れやすくなってしまうんです。針先をナイフ状にすることで革を切り、強度を保ちつつ縫い進めていきます。
しかし、“革を切る”ことは合皮や皮革縫いのデメリットでもあります。
理由は、一度切った革には穴があくので元に戻りません。針穴が目立ってしまったり、縫い直しをすると革が弱るということは、革製品を縫う上でぜひ覚えてもらいたいところです。
革をミシンで縫うときは1回勝負で仕上げたいですね。
針には種類をしめすアルファベットがかいてあるのですが、意味は次のとおり。覚えておくと針選びがラクになりますよ(*^^*)
- HA→家庭用ミシン針
- HL×5→職業用ミシン針
- DB→工業用ミシン針
ミシンで縫える革の種類
ミシンで革を縫いたい人
革を縫いたい!という人がこの記事を読んでいるかと思いますが、実際「革とは?どんな素材が縫えるん?」と疑問に思っている人もいますよね?
ミシンで縫えるおもな皮革の種類はこちら↓
・牛革
・豚革
・ヤギ革
・羊革
・馬革
この中で特にメジャーな種類が、牛革、馬革ですかね。
みなさんの中でも、服や小物、インテリアに使われているのをイメージした人も多いのではないでしょうか?
特に牛革は有名ですね。ライダースなどの服はもちろん、お財布などの小物にもよく使われています。
馬革といえば革靴の裏や椅子などのインテリアに使われていたり。実は野球ボールの革は馬革ということ、ご存知でしたか?
ヤギと羊の革はあまり聞いたことないかもですが、衣料に使われることが多いです。
例えばライダース。面白いのが同じ服を作るにしても、ヤギと羊で全然テイストが違う服になるんですよ。
羊の革を使ったライダースは薄くて軽く、柔らかいので人間の動きに馴染みがいいです。男女でいうと、女性が似合うイメージでしょうか。
一方、ヤギ革は丈夫でハリがあるのでかっこいい感じになります。
形くずれもしにくく、男性が好みそうなイメージですね。(これはわたしが学生時代、某アパレルブランドで販売スタッフとしてバイトしたときの経験と知識になります。お客様に商品を説明するため、必死で勉強しましたね。笑)
こんな感じで、市場に出ているいろんな革をミシンで縫うことができます。
しかし、問題なのは種類より”革の厚み”です。
ミシンで縫える革の厚みってどれくらい?
ミシンで縫える革の厚みは、次のとおり。
家庭用ミシン
0.2 ㎝程度まで。だいたい1枚の革の目安を0.1 ㎝前後とすると、2枚は重ねて縫えます。
職業用ミシン
わたしの経験上、結構厚手の革も縫えた気がします。目安は家庭用ミシンの2倍ほど。(もっと縫えるかもです。)
学生時代に作った革のジャケットは豚革だったのですが、特殊なコーティング加工の革で普通の2倍くらい厚みがあったんですよね。
職業用ミシンで縫いましたが、縫い代が4枚ほど重なる部分でも縫えたので、最低でも0.4 ㎝以上の厚みに耐えられた記憶があります。もちろん針もいちばん太い16番手を使いましたが、家庭用ミシンの2倍以上の厚みはいけた記憶があります。
ちなみに、お店で売られている革は牛革がメインとなっています。生産量も多いということもありますが、加工がしやすいというところもメリットですね。(革は腐らないようにするために”なめし”という加工をして使います。)
革の厚さや種類によってまちまちですが、「小物向け」とか「衣料向け」などかいてあるので、用途を参考にしながら選ぶといいです。
不安な場合はスタッフさんに問い合わせて見るのがおすすめです(*^^*)
革が縫える平ミシンと腕ミシンとは?
革が縫えるミシンの種類は2つあります。
- 平ミシン…直線縫いができるミシン
- 腕ミシン… 筒状のものが縫えるミシン
平ミシン
直線縫いに特化したミシンです。平ミシンときくと特別なミシンな感じがしますが、普通の家庭用ミシンや職業用ミシンのことですね。
服やバッグなど、直線縫いだけで作るアイテムにぴったりです。
しかし、腕ミシンのように筒状に特化しているわけではありませんが、フリーアーム(ミシン向かって左側の補助テーブルを外す機能)のミシンなら、腕ミシンに近い作業ができます。
ちなみに、フリーアームは家庭用ミシンメインの機能で、職業用の直線縫いミシンにはありません。
腕ミシン
筒縫いを得意とするミシンです。特徴は針まわりの台座が平ミシンに比べてとても細いところ。
こんなミシンです。↓
アームのすぐ近くに針がついているので、筒型のバッグなどを簡単に縫うことができます。革靴の底のステッチとかも、腕ミシンで縫われていますね。
しかしながら、デメリットは
・高い
・重い
・難しい
いう点。
何十万円とするし、重さも70㎏とかなので、一般家庭には向いていないですね。ぶっちゃけ業者向けです。
扱いも難しいのでバッグや靴職人さんなど、プロの方向けに販売されているミシンになります。
とはいえ、ヤフオクなどで安くて数万円台から出品されているので、個人で買えるのも事実です。
どうしても欲しくてお金もスペースもある!という人は中古で探してみるといいでしょう(^^)
【おまけ】普通押さえで皮革をすいすい縫うコツ
ここでちょっとおまけの話をひとつ。
先ほど革や合皮をミシンで縫うにはレザー押さえ(テフロン押さえ)が必要だといいましたが、なくても縫える裏技を紹介します。
工夫すれば普通押さえでも革が縫えちゃいますよ!
方法はこちら↓。ツイッターでつぶやいたら、たくさんの反響をいただきました。
【合皮縫いの裏技】
レイヤーさんや衣装作るひとに試してほしいのですが…
合皮って滑らなくて縫いにくいですよね?
ミシンの普通押さえの裏側にメンディングテープ貼って縫うと合皮がすいすい縫えます。
テフロン押さえやシリコン剤がなくても手軽に装備できるので、ぜひ!😎💪 pic.twitter.com/ms4hfKpcpC
— ぬいぺ@ぬい服型紙職人 (@nuinuipe) January 15, 2019
普通押さえの裏にメンディングテープを貼るだけ。
メンディングテープのツルツルした素材が合皮や革を滑りやすくしてくれるので、スイスイ縫える!というのがカラクリです。
ちなみに、ミシンの送り歯付近の針板にも貼ると、さらに縫い進みやすくなります。
メンディングテープはスーパーやホームセンターなど、わりとどこでも手に入るので簡単に手に入るのが嬉しいですね。
ちなみにこれはわたしが、
ぬいぺ
と身近にあったメンディングテープを適当に使って見つけたやり方になります。
わたしの勤めていた縫製工場では、専用のテープを押さえの裏に貼って使っていました。↓
ニトフロンテープの難点はひとつ、値段が高いこと。
メンディングテープと同じくらいの量なのに、3000円前後するんですよ。
メンディングなら100均でも買えるのに…。量も同じくらいなのに…。泣
しかも、特殊テープなので売っているお店が限られていて、手に入りにくいっ!
わたしも実際にニトフロンテープを使いましたが、正直メンディングと使い勝手は変わりませんでした。
メンディングテープは安いしどこでも買えるし使いやすいし、メリットだらけなので使わない手はないですよね。ほんとおすすめです。
合皮や革をミシンで縫う予定の方、ぜひすぐに試してみてください(*^^*)
【厳選】おすすめの革用ミシン7選
ミシンで革を縫いたい人
お待たせしました!革を縫うのにおすすめなミシンを紹介します。
まず、これまでの選び方のまとめはこちら↓
- 送り歯がしっかりしている
- 革や合皮などの厚地が縫えるパワー
- ミシンのボディが金属製
- 革で本格的な服を作るなら、職業用ミシン
以上のポイントをふまえて、ミシンを厳選してみました。
さっそく1位からみてみましょう!
オススメの革ミシン〜職業用ミシン編〜
1位:エクシムプロ9600(ベビーロック) まずおすすめしたいのがこのミシン。ベビーロック製の「エクシムプロ」で最新機種になります。
わたしもエクシムプロの職業用ミシンを使っていますが、工業用をのぞけばパワー、仕上がりともにダントツです。10年経った今でも満足しながら使っています(^^)
ちなみに、わたしのミシンはすでに廃盤なので、最新かつ最高装備のこちらを1位にしましたm(_ _)m
↓は引用ですが、ミシン販売店からもお墨付きです。
現行では最高性能・機能を兼備する職業用ミシンと言っても過言ではありません。
何よりユーザーが職業用ミシンに求めるのはパワーと仕上がりですが、どちらも現行の最高クラスであり、特に縫製速度は職業用ミシンのなかでも随一!
ぬいぺ
2位:シュプールTL30DX(JUKI)
JUKI製の職業用ミシンです。JUKIは工業用ミシンでトップクラスのシェア率を誇る有名なミシン会社ですね。
わたしがサンプル縫製の仕事で行ったアパレルブランドでも、シュプールの職業用ミシンを使っていました。
パワーも仕上がりも文句なしですが、ベビーロックよりも若干パワーが弱いということで、2位にします。
3位:ヌーベル470(ブラザー)
ブラザー製の職業用ミシンは服飾専門学校の設備にもよく使われています。実際、教室にあったミシンもブラザーのヌーベルでした。
上の2社と比べると、パワーや仕上がりの美しさなど、ちょっと物足りないかな?といったところ。
機能はシンプルなので、初心者さんに扱いやすい機種だと思います。
価格を安く抑えたいけど、職業用ミシンでお探しの方におすすめのミシンです。
オススメの革ミシン〜家庭用ミシン編〜
1位:HZL-G100B(JUKI)
家庭用ミシンの1位はJUKIのこのミシンです。
耐久性、仕上がり、共に家庭用ミシンではトップクラスなので、革もおまかせ。
家庭用ミシンでは珍しく、工業用ミシン使用の”BOX送り”を搭載しているので、生地送りが抜群です。
また、パワーも職業用ミシンには及ばないもの、同列の家庭用ミシン以上の力があります。(普通家庭用ミシンの縫製スピードは800針/分がいいとこですが、HZL-G100Bは900針/分です。)
糸調子は自動ではありませんが、革素材は自分で糸調子を調整できる方が便利なので、1位にします。
機能はトップクラスなのにお値段が安い、コスパのいいミシンです。
2位:モナミヌウプラスSC227(シンガー)
モナミヌウのSC227は厚地はもちろん、薄地もきれいに縫えるところがポイントです。
家庭用ミシンではめずらしい押さえ圧機能を搭載して、いろんな素材をきれいに縫えるようになりました。
厚地を縫ったときの縫いズレも起きにくいので、合皮や革もきっちり縫えます。自動糸調子なので、ミシン初心者さんにもおすすめのミシンです。
しかし、パワーがHZL-G100Bよりも弱いという点で、2位にさせてもらいますm(_ _)m
ぬいぺ
3位: LC7500(ジャノメ)
厚地縫いのために作られたといっても過言でないミシンです。お値段は安いですが、家庭用ミシンとして革を縫うのに必要な条件がそろっています。
しかし電動ミシンなので、使いにくさを考慮して3位にしました。
とにかく革が縫える安いミシンで探している人におすすめです。
革縫いのミシンは中古やレンタルもあり
ミシンで革を縫いたい人
という方もいるのでは?
そんな人は、ミシンのレンタルサービスを使うのもありです。
ミシンレンタルなら、必要な日数をミシンを買うより安く借りれるので、費用対効果バツグンだと思います。
お店によっては職業用ミシンのレンタルもしているので、職業用ミシンで革縫いを試してみたい!という人にもおすすめです(*^^*)

上でもちょこっとかきましたが、工業用の革縫いミシンがほしいひとは中古で購入するのもありかと。
ヤフオクでググれば、随時更新されているのでお気に入りのミシンに出会えるかもしれませんね。
ちなみに新品の工業用革縫いミシンは一般では販売されていません。新品を手に入れるなら、まずメーカーに問い合わせるのがいいでしょう。
皮革ミシンのまとめ
以上、革を縫うのにおすすめなミシンや革のあれこれをお話しました。いかがだったでしょうか?
革が縫えるミシンはいろいろありますが、職業用ミシンかつベビーロックのエクシムプロが一番のおすすめです。(しつこいですが、わたしもこれを使っています。)
とはいえ、使う用途によっても変わってくるので、ミシン選びに迷ったら次のことを思い出してください。
- 革小物メイン→家庭用ミシン
- 革で服を制作→職業用ミシン
革が縫えるミシンは高性能なものがメインなので、お値段は張るかもしれません。
でも、いいミシンを選べば、長く使えるのでお得ですよ!
あなたの作りたいものが縫えるミシンといい出会いがありますように(*^^*)
直線ミシンの詳細や選び方について知りたい方は、こちらの記事をどうぞ!
ミシン全般の選び方を詳しく解説し、おすすめミシンを提案しています(^^)

初めましてコメント失礼します。
革用のミシン情報収集させていただきました。革製品手縫いでしたのでミシンで挑戦したいと思っております。また、参考にさせていただきます。
https://ゴルフコンペの幹事.com/ゴルフクラブのヘッドカバー作ってみた/
花木柚さん、初めまして♪
花木さんもブログをやっていらっしゃるんですね。リンクを貼っていただきありがとうございます(^^)
お役に立てたら嬉しいです(*^^*)