【必読】ぬい服作りってこんなに楽しいっ!

サテン生地の特徴【縫い方やコツも紹介】

サテン生地の特徴と縫い方のコツ

こんにちは!ぬいぺです。

わたしはブログやTwitterでたまにお裁縫の知識やテクニックを紹介していて、多くのコスプレイヤーさんにもフォローしていただいています(*^^*)

衣装を自作するコスプレイヤーさんも多く、こんな質問を受けることがあります。

衣装を自作するコスプレイヤーさん

サテン生地をよく使うけど、うまく縫えなくてこまる…。きれいに縫うコツってあるかな?

たしかにサテン生地は縫いにくい!しわになりやすいし、縫い目の引きつれが起きやすいです。光沢があるから余計に目立つんですよね。

 

そこで今回は、サテン生地の特徴や縫い方のコツについてご紹介。

文化(服飾専門学校)時代に勉強したことや縫製工場勤務で得た知識を詰め込んだので、わりと専門的だと思います。

生地を触っているうちに見つけた独自のコツなんかもあります。

サテン生地の洗濯方法やわたしの作品も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

【なるほど】サテン生地の特徴

学生時代は教科書や実験で素材についていろいろ勉強したので、当時の知識もふまえてまとめてみました٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

(テスト3日前から徹夜して脳みそに知識を詰め込んだのを思い出します。。)

文化時代の教科書や辞書

サテン生地の特徴とメリット

サテンは簡単にいうと朱子織りで織った織物です。朱子織りとはたて糸とよこ糸が5本以上で組織され、その交差点が上下左右ともに隣接しないように規則的に飛ばした組織のことをいいます。

…文章にするとちょっと何言ってるかわからないですね。文化の教科書に組織の構造と断面図があったので、参考資料としておいておきます。

朱子織りの組織

ちなみに、ブロードやシーチングはいちばん基本的な平織りという組織で、たて糸とよこ糸が1本ずつ交互に上下位置を変えて交差してできています。

平織りの組織

(学生時代の授業メモがありますが、気にしないでください。)

こうやってみると、朱子織りは平織りに比べて糸が交差してできるデコボコが少ないですね。

なので、サテン生地は表面に光沢のあるつるつるとた滑らかな触感になります(*^^*)

 

逆にデメリットとして、糸同士の交差が少ない分生地が弱く、引きつれやすくなってしまいます。

ちなみに「サテン」とは原料や素材の名前ではなく「織り方の種類」なので、いろいろな素材で生地が作られています。ポリエステル、キュプラ、シルク(絹)、綿などいろいろありますが、天然繊維よりポリエステルなどの合成繊維で作られたものは安価なものが多いですね。

わたしは気軽に手に入るポリエステルサテンを使うことが多いですが、国産で生産されているシルクのブライダルサテンは10倍くらいの値段です。ポリエステルは1m300円くらいからあるけど、シルクだと3~4,000円くらい。

高いけれど光沢やドレープ性は安物に比べて一目瞭然でいいので、フォーマルなドレスやバッグを作るならシルクサテンはおすすめです(^^)

サテンはカラー展開も豊富なので、推しアイテム作りにも便利ですよ!٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

サテン生地の特徴

  • 光沢がある
  • つるつるしている
  • 滑らか
  • ドレープ性がある
  • 色が豊富

サテン生地の注意点とデメリット

先ほどもちょっとでてきましたが、サテン生地は弱くて引きつれが起きやすいのがいちばんのデメリットです。

  • デリケート
  • 引きつれやすい
  • 折り目やしわが目立つ
  • 洗濯に弱い
  • 保温性、吸水性はない
  • 縫いにくい

他にも折り目やしわが目立ちやすく、家庭で洗えない生地もあるので扱いに注意しなければなりません。

保温性や吸水性はないので、普段着というよりは「非日常的な特別アイテム」に使われることが多いです。

例えば、

  • ドレス
  • ネクタイ
  • コスプレ衣装
  • 舞台衣装
  • 学園祭や発表会の衣装

などなど。

ジャケットやコートの裏地に使われることもありますね。

コットンサテンは素材自体に吸水性があるので、パジャマやシーツにも使われています。

 

ちなみに熱にも弱いので、アイロンかけは低温の80~120度がおすすめ。一般的にポリエステル素材はしわになりにくいのが特徴ですが、サテンポリエステルは折り目やしわが目立つので生地の保存方法にも注意ですね。

さらに生地に傷がつくことを防ぐために、アイロンをかけるときは裏返すのがおすすめです。綿素材の薄手の当て布をしてからアイロンすると、生地へのダメージも防げます。

ガシガシ押し付けたり擦ったりすると光沢がなくなったり傷がついてしまうので…しわの部分だけに軽くのせるような感覚でアイロンをするといいですよ(*^^*)

【サテン生地】縫い方とコツ

アイロンかけも慣れとコツが必要ですが、縫いで苦手意識がある人も多いのではないでしょうか?

代表的な難しいポイントが、

  • すべる
  • ずれる
  • 糸引きする(つれる)

【サテン生地の縫い方】ずれる・すべるときのコツ

サテンは光沢が美しい生地ですが、それ故にすべってずれやすいのも悩みポイントです。

対策としては、

  • 押さえをプラスチックに変える
  • 薄い紙と一緒に縫う

がメインですが、家庭用ミシンをお使いの方は「普通押さえがもともとプラスチック」という人も多いかもしれないですね。うちの家庭用ミシン(ジャノメのJP310)もプラスチックです(^^)

家庭用ミシンのプラスチック押さえ

トレーシングペーパーやハトロン紙など、薄い紙と重ねて一緒に縫う方法もあります。

合皮縫い方のコツ

ちなみにわたしは職業用ミシンをメインに使っていますが、サテン生地もブロードやシーチングと同じように、普通押さえ(金属押さえ)で縫っています。

そこで気をつけているのが、「あらかじめずれる分を見込んで縫う」ということです。

どういうことかというと、上下の生地をあわせるときに、上の布をやや短めにセットします。

上の布を短めにあわせる

ミシンの構造上、下の布は送り馬で布を送ってくれますが、上の布は手前に押されてしまうんですよね。すべらない素材なら工夫がなくてもごまかしがききますが、サテンのように光沢があると合印や最後の布端で全然あわない!ということもざらにあります。

経験上1.0 ㎝近くずれることもあったよ。

ぬいぺ

なので縫う前に印ぴったりではなく、0.2 ㎝ほどずらしてセットするとうまくいきやすいです。

下布がいさりやすいので、下だけ少し手で張ってあげるとさらに効果的!上の布は縫いの方向に少し押し気味にしてあげます。

サテン生地の持ち方

【サテン生地の縫い方】糸引きするときのコツ

サテンを縫っていると、

サテン縫いが苦手な人

生地に針で引っかいたような痕ができちゃった!

と悩みの人もいるのではないでしょうか?わたしもよくやっていましたm(_ _)m

 

ずばりわたしイチオシの対策は、「ニット生地用のミシン針で縫う」です。

「ニット生地じゃないのにニット用のミシン針を使うって不思議!」と思いがちですが、ニット生地用のミシン針は普通針よりも針先が丸いので、糸を傷つけにくいのです。

なので、引きつりやすくデリケートなサテンにぴったり。

ニット用のミシン針

わたしはこの方法を縫製工場時代に現場で知ってから、ずっとニット用の針を使っていますが、ミシン縫いの最中に糸引きすることがほぼなくなりました。

サテン生地には薄地〜厚地まであるので、生地の厚地によって針の太さも変えるのがいいですね。

 

ちなみに、普通地ならミシン針は11~9番手、糸はシャッペスパンの60~90番手を使うことが多いです。(11番手の針ならシャッペの60番手、9番手の針ならシャッペの90番手)

ちなみに…個人的にミシン糸はフジックスのファインがおすすめだったりします。

ファインは50番手なので90番手より太いですが、シャッペスパンよりも強度があるので縫いじわを防ぎます。ポリエステルだけど光沢があるので、サテン生地の風合いにも合うんですよね。

ファインミシン糸

ちなみに針は11番手を使うのがおすすめです(*^^*)

細い針や糸を使っていても、針の消耗で先端が丸くなっていると目跳びや糸引きの原因になるので、おかしいな?と感じたら針をチェックして交換してあげてください(*^^*)

糸調子も重要で、ちょっとゆるめかな?くらいがきれいに縫えます。

【サテン生地の縫い方】接着テープを貼って補強する

これはわたし独自のやり方ですが…縫いにかかる部分に接着テープを貼って、補強したりします。

接着テープを貼って縫う

生地の厚みや地の目でテープの種類(ストレートやバイアスなど)は変わりますが、アイロンをしてテープが当たらず、サテンのしなやかな風合いが失われないくらいがちょうどいいです。

【ちょっと上級】地の目を整えて縫う

これはちょっと上級者さん向けのテクニックなのですが、縫うときに地の目を意識するとかなり効果的です。

例えばフレアスカートの脇みたいに斜めな部分を縫うとき、たて地とよこ地が直角になるように押さえます。

バイアス(斜めの地の目)を縫う

バイアス(斜めの地の目)を縫うコツ

慣れるまで難しいですが、上下どちらも直角を意識して整えながら縫います。

地の目を歪ませないのがポイント、だよ!

ぬいぺ

平らに縫えたので、

サテンをバイアスで縫った生地

割りアイロンもきれいにできました٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

zv

これに最初に紹介した「あらかじめずれる分を見込んで縫う」方法をミックスしたら、無敵です。笑

ちなみに縫製は正確な裁断が命といわれているので…裁断時から生地のたて地とよこ地をしっかり通し、型紙の地の目をあわせることもポイント。

「地の目を整えて縫う」方法はサテン以外の全生地の共通しているテクニックなので、習得するとお裁縫の腕があがります(*^^*)

サテンの縫い方まとめ

  • 押さえをプラスチックに変える
  • 薄い紙と一緒に縫う
  • ニット用の針を使う
  • 糸調子はちょっとゆるめ
  • 接着テープを貼って補強する
  • 地の目を整えて縫う

定番のサテン生地といろいろなサテン生地

サテン生地は無地はもちろん、柄も豊富で選ぶのも楽しいですよ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

定番のサテン生地の特徴とおすすめ

いろいろな素材で作られているサテンですが、定番なのは次の3つかな?と思います。

  • ポリエステルサテン
  • 綿サテン
  • シルクサテン

ポリエステルサテン

光沢感が強く、発色性に優れたものが多いポリエステルサテン。上品さや高級感はやはりシルクにはかないませんが、安く手に入れることができます。手芸屋で気軽に購入できるので、学校祭やお遊戯会の衣装作りにぴったり(*^^*)家庭でお手入れできるものも多いです。

綿サテン

シルクやポリエステルのものに比べて光沢感は控えめ。サテンの中では扱いやすいので、初心者の方は綿サテンから扱うとおすすめです。

シルクサテン

サテンの中で上品な光沢感があり、最も肌触りがよく、繊細さ高級感はダントツです。
もちろんお値段もダントツで、ウェディングドレスにも使われています。シルクは家庭でのお手入れ要注意なので、無理せずクリーニング屋さんなどプロにおまかせするのがいいかもしれません。

ちなみにわたしがぬい服(ぬいぐるみの服)作りでお気に入りなのが、ユザワヤのコスチュームサテンです。

値段は400円弱/mなので、お財布にも優しいです。ポリエステルなので光沢は強めですが、ぬい服ならアクセントになって意外と可愛く仕上がります。

燕尾服を着たぬいもーずミッキー

ちなみに通販だと送料が高いことがあるので注意ですが、まとめ買いで送料無料になったり、店舗が近くにない遠方の方にはおすすめです。わたしは家から徒歩10分の距離にユザワヤがあるので、お店で購入しています٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

【気軽に高級感】バックサテンシャンタン

ちょっと番外編のサテン生地をご紹介。バッグサテンシャンタンは表地に不規則に入った節が紬(つむぎ)のように見えるので、和装のコスプレや舞台衣装にも相性抜群です(^^)

表面は控えめでシックな雰囲気、裏面は光沢のある華やかな印象なので、好みで表裏を使い分けることができます。お値段も相場が2,000円弱/mなので、それほど高くないかな。

学生時代に先生が作ったシャンタンのドレスをみせてもらいましたが…中世のヨーロッパで女性が着ていたような品や貫禄があって、とっても素敵だったのを覚えています(*^^*)

いろいろな柄のサテン生地

サテンはカラー展開はもちろんですが、ストライプや水玉など他にもいろいろな柄が豊富なんです。

とりあえずリンクだけ紹介しておきますね。詳しい使用用途などは各ショップのサイトをご確認いただけたら。と思いますm(_ _)m

プリントサテン

水玉サテン

ストライプサテン

花柄サテン

和柄サテン

サテン生地の洗濯方法

サテン生地はものによっては家庭で洗濯することができます。シルクはプロ(クリーニング屋さん)におまかせするのが無難ですが、わたしはポリエステルや綿ならおうちで洗っちゃいますね。

既製品のお洋服なら、洗濯表示をチェックして水洗いできるか確認しましょう。ドライマークが付いている場合、無理せずクリーニング屋さんにお願いするのがいいです。

ちなみに洗い方を簡単に説明すると、

  • 中性洗剤を使う
  • ぬるま湯で洗う
  • 裏返してから洗う

エマールやアクロンなど、おしゃれ着用の洗剤を使います。

洗濯機で洗う場合は難しいかもしれないですが、できることならぬるま湯で洗うと生地への負担も少なく、汚れが落ちやすいです。手洗いなら温度も調整しやすいですね。

 

目立ちやすい表に傷がつくことを防ぐために、洗濯機には製品を裏返してネットに入れると安心です(*^^*)

裏返すことで洗濯機の中でぶつかってもダメージを受けにくいし、手洗いの場合でも爪で引っかいてモロに傷になりにくいメリットがあります。

ちなみにわたしはズボラな女なので…手洗いよりも洗濯機でお手入れすることが多いですね。おしゃれ着モードの設定で中性洗剤を使って洗っています。

まれに手洗いもしますが、脱水は洗濯機におまかせして”弱”でかけていますよ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

サテン生地の魅力

サテン生地は扱いがめんどくさいところもありますが、攻略すると創作の幅が広がって楽しいです。

わたしは最近ぬいぐるみの服で使うことが多いですが、

ダッフィーの王子様衣装

たかがぬい服と侮るなかれ。高級感のある本格的なお洋服に魅せてくれます(^^)

ダッフィーの王子様衣装

ダッフィーの王子様風衣装の作り方と型紙ダッフィーの王子様風衣装の型紙と作り方

これ↓はユザワヤのコスチュームサテンを使っていますが、強めの光沢感が可愛いです(*^^*)

サテン生地を使ったぬい服

↓は黒のベストとネクタイ、青のえりをサテン生地の裏側を表にして使っています。

サテン生地を使ったぬい服

写真じゃわかりにくいですが、表と裏をパーツで使いかけると作品のメリハリがついて奥行きが出るなぁ。と思いました。

サテン生地をの表と裏を使ったぬい服

ちなみに人間用(自分用)のドレスを作ったこともあります。

サテンとシルクシフォンのワンピース

土台の下にポリエステルサテン、上にシルクシフォンを重ねています。

安くて光沢が強いポリエステルサテンですが…。

サテンとシルクシフォンのワンピース

シルクシフォンを上に重ねることで、品のある光沢感になりました(*^^*)

サテンとシルクシフォンのワンピース

ちなみにこのドレスはカラードレスにもなる2WAY仕様で、自分の結婚式(4年前)でも着ています。

ワンピースの上に別で作ったロングスカートをのせた簡単仕様ですが、ウエストのサテンベルトがいい感じにアクセントになったのでお気に入りです。このベルトはサテンの表を使っています٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

(ちなみにただのギャザースカートなので、パニエでふわっふわにしています)

サテンのカラードレス

ちなみに旦那の蝶ネクタイもお揃いで作りました(*^^*)

組み合わせや工夫でいろんな可能性があるサテン生地、みなさんもぜひ使ってみてくださいね!

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