記事内にプロモーションを含むことがあります
こんにちは、ぬいぺです!最近母校の文化服装学院でぬい服講座の先生をはじめました。
自分の好きなことを人に直接伝えるのは楽しいですね(*^^*)
さて、講座で使っているのは
このJUKIのシュプールシリーズ。(写真はBUNKA特別仕様です。)
職業用ミシンといえばJUKIを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
実際に職業用ミシンで一番人気のメーカーはJUKIなんです。
でも、JUKIの職業用といってもスペックや価格の違うミシンがいろいろあるので…どれを選んだらいいかわからない人も多いのではないでしょうか?
そこで今回はJUKIの職業用ミシンに的を絞って調べてみました。
基本的な機能からJUKIだけの特別機能、各ミシンの特徴を表にまとめています。
JUKIの職業用ミシン選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね(*^^*)
もくじ
【職業用でダントツ人気】JUKIの職業用ミシンとは?
職業用ミシンといえばいくつか種類がありますが、中でも
- JUKI「シュプール」
- ブラザー「ヌーベル」
- ベビーロック「エクシムプロ」
が有名です。
この3メーカーでもとくに人気なのが、JUKI「シュプール」の職業用ミシン。
わたしの通っていた文化服装学院の教室でも、シュプールが常備されていました。なので学校で縫うときはシュプールを使うことが多かったですね。
他の専門学校でも推奨品として売られているので、シュプールを選ぶ人は多いです。
もう一つの人気な理由は、JUKI が工業用ミシンで世界トップシェアの実績があること。
職業用ミシンがほしい人は早いスピードで縫いたかったり、厚みのある生地もきれいに仕上げたい人が多いです。
わたしも前の仕事で工業用ミシンを踏んでいましたが、工業用ミシンはパワー、スピードともにダントツ。(職業用ミシンの縫製最高速度は平均1500針/分ですが、工業用ミシンは3倍以上の5000針/分なので…別格ですね。)
早すぎて馬力がありすぎて、加減してペダルを踏まないと自分の手まで縫いそうになります。笑
何がいいたいかと言うと、そんなすごい工業用ミシンを作っているJUKIだから、職業用ミシンの開発にも性能や技術がお墨付き!なのです。
世界中の信頼が厚いので、お迎えするならシュプールがいい!という感じでしょうか。
「JUKIシュプールの職業用ミシンがいいと聞きました!」とお店に探しにくるお客さんもいます(^^)
とはいえ、JUKI以外のメーカーのミシンも素晴らしいです。
メーカーによって特徴や機能、値段が違うので、用途にあわせた自分にぴったりのミシンを選ぶのがいいかな?と思います(*^^*)
(ちなみにわたしはベビーロックの「エクシムプロ」を10年愛用していまして。詳しくは後ほどお話しますね。)
【JUKIの職業用ミシン】基本的な機能
JUKIのシュプールシリーズも種類がいくつか出ているのですが、パッと見で区別がつかない部分も多いんですよね。
今回はシュプールの機能やポイントを徹底解説してみます٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
基本的な機能はこれ。
- 自動糸切り
- 自動糸切り機能付コントローラー
- 自動糸通し
自動糸切り
ボタンひとつ押すだけで、上糸と下糸をパチンと切ってくれます。
工業用と同じ構造なので、音も静かで快適です(^^)
糸切り機能つきコントローラー
コントローラーのかかと側を踏むことで、自動で糸を切ってくれます。
踏み心地がよく、止めたいところでぴったり止まってくれるのもポイント。
自動糸通し
家庭用ミシンでもおなじみの自動糸通しも職業用についています。
針穴への糸通しもワンタッチでできて、簡単&便利です(^^)
他にもひざ上げレバー(手を使わずに押えを上下できる機能)やワイドテーブルがありますが、他メーカーの職業用ミシンでも共通なので割愛します(*^^*)
【JUKIの職業用ミシン】JUKIだけの特別機能
JUKIが開発した特別機能も魅力的です(*^^*)
- 簡単ボビン交換
- 針上下&極低速スイッチ
簡単ボビン交換
JUKIの職業用ミシンでわたしが一番感動したのはこの機能かもしれません。
わたしの職業用ミシン(ベビーロックのエクシムプロ)はボビンを交換する際に板を外さなきゃいけないのですが、JUKIのミシンは山折りするだけでOK。
ボビンケースもつまみをしっかりつかんで楽に入れることができます٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
針上下&極低速スイッチ
針上下移動ボタンはミシンが止まっているときに針の位置を上下に移動することができます。
縫い終わりは必ず下位置で停止するので、作業性もバツグンです(^^)
ちなみに長く押し続けると低速で縫い進むことができるので、縫い終わりにちょこっと縫いたいときなど、初心者さんにも嬉しい機能になっていますよ!
他にも工業用に特化したJUKIならではの技術で、薄地から厚地まできれいに縫うことができます。
家庭用ミシンではきれいに縫える厚さに限界があるので…。
「薄地も厚地もクオリティ高く縫いたい!」という方におすすめのミシンです(*^^*)
【JUKIの職業用ミシン】おすすめのミシン4選
JUKIの職業用ミシンといってもいくつか種類が出ています。
ネットで売っているもの、一部店舗で販売されているミシンがあるので、詳しくお伝えしますね(*^^*)
ネットで買える
- シュプールTL30
- シュプールTL-30DX
一部店舗のみの販売
- SL-300EX
- SL-700EX
コロナの影響でミシンの人気が高まり、品薄状態が続いています。
商品リンクに飛んでも売り切れのことがありますが、ご了承くださいm(_ _)m
【通販で買える】JUKIのおすすめ職業用ミシン
シュプールTL30
JUKIの職業用ミシンで一番シンプルかつ基本のミシンです。お値段も73,000円ほどで、ちょっといい家庭用ミシンと同じくらい。
安いのは嬉しいですが、その分機能が少ないです。
これはわたしの経験ですが、某大手子供服ブランドでサンプル縫いをしていたとき、シュプールのTL30を使っていて。
自動糸切りがないので手動で糸を切っていたのですが、めんどくさいし手間だった記憶がありますね。
(サンプル縫いは早さが命なので、1分1秒の勝負だったりします。笑)
とはいえ、
「使用頻度は少ないけど、薄地も厚地もしっかり縫いたい。」
「とにかく値段が安い職業用ミシンがほしい。」
という方は検討してもいいかもしれません。
ただし、現在使っている自分の職業用ミシンが自動糸切りで使いやすいこともあり、予算が許すなら2万円ほど足して上位機種のTL-30DXがおすすめです。
値段 | ¥72,600(ネット販売価格) |
自動糸切り | × |
自動糸切りフットコントローラー | ○(自動糸切りではない) |
自動糸通し | × |
簡単ボビン交換 | ○ |
針上下&極低速スイッチ | ○ |
針の種類 | DB×1(工業用ミシン針) |
スピードコントロールつまみ | × |
フロート機能(微量押え上げ) | × |
太糸テンション | × |
【おすすめ】シュプールTL-30DX
JUKIの職業用ミシンでダントツの人気がこちらの「シュプールTL-30DX」です。
シュプールTL30に自動糸切り、自動糸切り付きフットコントローラー、自動糸通しの機能がついて、使いやすさもバツグン。
よく「職業用ミシンでも家庭用ミシン針を使いたい!」というお声を聞くのですが、このミシンは唯一家庭用針のHA×1、HL×5が使えるので、これも人気の理由です。
ぬいぺ
ちなみに「スピードコントロールつまみ」や「フロート機能(微量押え上げ)」、「太糸テンション」はついていませんが、普通にジャケットやシャツを縫う分には必要ないと思います。(レザーなど特殊素材で厚物専門で縫いたい!という人には後から紹介するSL-700EXがおすすめ)
スピードコントロールつまみは速さを制御できるので便利ですが、慣れたらフットコントローラーの踏み加減で調整できるので、大丈夫です(*^^*)
値段 | ¥93,940(ネット販売価格) |
自動糸切り | ○ |
自動糸切りフットコントローラー | ○ |
自動糸通し | ○ |
簡単ボビン交換 | ○ |
針上下&極低速スイッチ | ○ |
針の種類 | HA×1、HL×5(家庭用針) |
スピードコントロールつまみ | × |
フロート機能(微量押え上げ) | × |
太糸テンション | × |
【一部店舗のみの販売】JUKIの職業用ミシン
ミシンのショールームや取扱専門店で販売しているミシンです。
値段が高価なので、専門知識のあるスタッフさんのいる店舗でしか販売しないそうです。
SL-300EX
TLシリーズの職業用ミシンをより工業用に近づけたミシンです。
特徴的な機能は、
自動糸通しなし、針はDB×1(工業用ミシン針)、スピードコントロールつまみあり
という感じです。
SLシリーズはTLよりも新しく、わたしはまだ使ったことがないのですが、機能面だけみるとさほど変わらないので…。「シュプールTL-30DX」で十分なのでは?という気もします。
とはいえ使ってみて初めて気がつくこともあると思うので、気になる方はお店で試し縫いをさせてもらうのがいいです(^^)
値段 | ¥160,000(メーカー希望価格) |
自動糸切り | ○ |
自動糸切りフットコントローラー | ○ |
自動糸通し | × |
簡単ボビン交換 | ○ |
針上下&極低速スイッチ | ○ |
針の種類 | DB×1(工業用ミシン針) |
スピードコントロールつまみ | ○ |
フロート機能(微量押え上げ) | × |
太糸テンション | × |
ちなみにSLシリーズからはサブテンションが標準搭載されています。
(サブテンションはよりの強い糸でもより戻りや糸暴れを防いで、糸調子の安定した縫い目を作ってくれます。)
ちなみにTLシリーズでも追加で2600円ほど払えば付けてくれますよ(*^^*)
SL-700EX
JUKIの最新で最高峰の職業用ミシンがこれ、SL-700EXです。
JUKIの職業用ミシンはもともと厚地も薄地もきれいに縫えますが、工業用の技術を取り入れたことで皮革や帆布縫いがより確実になりました。
厚地縫いのために唯一太糸テンションが搭載されています。
縫いズレや縫い伸びを防止するフロート機能もついていて、キルトやベルベット、ニット地の縫い伸びを抑えてくれます。厚物の段差乗り越えにも便利です。
他にも細かい機能があるので、「多機能でハイスペックな職業ミシンがほしい!」という人にはおすすめのミシンです(*^^*)
値段 | ¥185,000(メーカー希望価格) |
自動糸切り | ○ |
自動糸切りフットコントローラー | ○ |
自動糸通し | × |
簡単ボビン交換 | ○ |
針上下&極低速スイッチ | ○ |
針の種類 | DB×1(工業用ミシン針) |
スピードコントロールつまみ | ○ |
フロート機能(微量押え上げ) | ○ |
太糸テンション | ○ |
ちなみに、今回撮影した写真のほとんどはSL-700EXを使っています。
お借りしたのはこちら!わたしのブログでもお馴染みの近所のミシン専門店「ソーイングセンターjoy」さんです(*^^*)
一部店舗でしか販売していない「SL-300EX」と「SL-700EX」を取り扱っています。
スタッフさんの知識も豊富で満足いくまで試し縫いをさせてくれるので、しっかり確かめて選びたい人にぜひ勧めたいお店です٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
立川以外にも八王子や所沢にお店があります。
joy松浦さん
他にも取り扱い店舗はあるので、JUKIの公式HPからお問い合わせをしてみるといいでしょう。
【おまけ】JUKIとベビーロックの職業用ミシンの比較
番外編としてわたしの持っているベビーロックの職業用ミシン「エクシムプロ」とJUKI「シュプールTL-30DX」を比べてみました!
特にお伝えしたいポイントや機能を表にすると、こんな感じです٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
※この表には実際に使ったわたしの独断と偏見も含まれていますm(_ _)m
シュプールTL-30DX | エクシムプロ | |
値段 | ¥93,940 | ¥179,300(大幅値下げあり) |
重さ | 11.5 kg | 14.5 kg |
縫いの美しさ | ○ | ◎ |
使用針 | HA×1 HL×5(家庭用針) | DB×1(工業用針) ※家庭用針にも変更OK |
最高速度 | 1500針/分 | 1600針/分 |
サブテンション | オプション追加 | オプション追加 |
スピードコントロール | なし | あり |
静音 | ○ | △ |
デザイン | ○ | ◎ |
値段
みなさんがミシンを選ぶポイントでまず気にするのは値段、だと思います。この表でみると倍近く違いますよね。
でもご安心ください。HPをみてもらうとわかりますが、エクシムプロはお問い合わせから「大幅値下げ」が可能らしいです。
どれくらい安くなるかはわかりませんが、値段で迷っている人は見積もりを出してもらってから考えてもいいかもしれないですね。
縫いの美しさ
これはわたしの感覚と主観なのですが、どちらも試した結果「エクシムプロ」の方が引き締まって美しい縫い目のように感じました。
人によって違うのかな?とも思いますが、販売しているお店の評価もお墨付きなので、一般的にも評価されているみたいです。
ちなみにエクシムプロの方が3㎏ほど重いですが、重さがあるほどミシンが安定するので縫いがきれいな気がします。
ミシンの最高速度
わたしがミシンを選ぶ上で一番の決め手になったのが、縫う最高速度です。
一般的にミシンは、縫いの速度が早いほどパワーや貫通力があると言われています。
職業用ミシンの平均速度は1500針/分ですが、ベビーロックのエクシムプロは1600針/分で、他メーカーの職業用ミシンより100針/分早いんです。
職業用ミシンはメンテナンスをして大事に使えば一生使えるほどの耐久性があります。
わたしも「一生使うミシン」としてお迎えしたかったので、速度のスペックが一番高いエクシムプロを選びました(*^^*)
ぬいぺ
静音
ここまで読んだ人は「ぬいぺはエクシムプロをゴリ押ししすぎじゃないか??」と思われるかもしれません。
でもここでは違います。
静音設計で職業用ミシンを選ぶなら、圧倒的にJUKIのシュプールがおすすめです。
エクシムプロは縫い目やスピードは素晴らしいのですが。。。糸切りで「ガッチャン!」というなかなかいい音がなるんですよね。
とはいえ気になるのは糸切りくらいだし、慣れてしまえばどうってことはないのですが、シュプールと比べるとびっくりするかもしれません。
逆にシュプールは静音さに力を入れて設計しているところがお客様から好評です(^^)
デザイン
デザインは完璧に好みになりますが、わたしは見た目やフォルムが気に入ったのでエクシムプロを選びました。
でもデザインは性能や値段をふまえてのおまけなので。。。あまり気にしなくてもいいかもしれません。笑
ちなみに紹介している「エクシムプロEP9600」はベビーロックの最新最高峰のミシンです(^^)(エクシムプロはジャノメのOEMミシンで、中身はジャノメが作っています。)
詳しく話すとわたしのミシン↓は「エクシムプロ9500HLN」という文化入学時に買った学校特別モデルで。。。現在は廃盤になっています。
とはいえ基本の機能は変わらないし、むしろ新しい9600はさらに便利になったので、もしも買い替えるなら最新のミシンにしよう!という感じです(*^^*)
とりあえずわたしの経験を簡単にお話しましたが、おすすめポイントをまとめますね!
ミシンを選ぶときの参考にしてください٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
エクシムプロの特徴
- 縫い目がきれい
- 職業用ミシントップの速度
- デザインがいい(わたしの好み)
シュプールの特徴
- 値段が安い
- 音が静か
今回はJUKIの職業用ミシンを中心にポイントや機能をまとめてみました。
JUKIのミシンには学生時代に学校でよくお世話になったので、記事をかいていて懐かしかったです(*^^*)
同じメーカーの職業用ミシンでも、特徴やスペック、値段がミシンごとに違うので、しっかりチェックしたいですよね。
まして職業用ミシンは値段が高いので、慎重に選んでもらいたいです(*^^*)
職業用ミシンのもっと詳しい選び方は、こちらの記事を参考にどうぞ♪
職業用ミシンを買ったのです!
早速今までのミシンでは縫えなかった バスタオルを3ツ折にして縫おう と思ったのですが・・・ 押さえの部分に対してバスタオルが分厚くて、捻じ込んだらはいるのですが
こんなので縫っていいものかと・・・
この厚みなら縫える とか これは厚すぎる 判断がわかりません
ちなみに JUKI 700EXを奮発しました
おでんくんさん、こんにちは♪
押さえの下に入るなら、分厚くてもわたしは縫っちゃいますね。ただそれだけ厚みがあると、ミシンは針に負担がかかります。
いきなりフットペダルで踏むと縫えないことがあるので、わたしはよく手動で弾み車を回して針が通るか確認しています。
針を太くするのもおすすめです(^^)