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合皮(レザー・皮革)の生地の縫い方【ミシン編】

合皮の生地縫い方のコツ・ミシン編

こんにちは、ミシンで縫うのが大好きぬいぺです♪

先日、合皮でぬいぐるみのブーツを作ってみました。

普通の生地で作るよりも、合皮を使うとリアル感が増した気がします。

みなさんも、合皮を使ってミシンで縫ってみたい!と思ったことがある人、いるのではないでしょうか?

そして、こんな悩みや疑問を持ったこと、ありませんか?

  • 合皮生地を縫ってみたいけど、どんなミシンで縫えるのか?
  • 滑りが悪く、縫い目がガタついたり均等にならない。
  • 合皮は穴があいて縫い直しができないので、ボロボロになる。

合皮は正しい知識とコツがわかれば、家庭用のミシンでも縫えます。

ちょっと工夫をするだけで縫いやすくなるテクニックもあります。合皮の縫い方をマスターすると、衣装製作の幅も広がりますよ♪

今回は、合皮の生地の縫い方について、詳しく説明していきます(^^)

合皮の生地の縫い方〜家庭用ミシンの設定〜

合皮ってそもそも家庭用ミシンで縫えるの?という質問を受けたことがありますが、ずばり、縫えます。

合皮を縫うためのミシンの設定があるので、下のように調整します。

・ミシン針:11〜14 号

・糸:30 〜 60 番

・縫い目の大きさ:少し粗め

・糸調子:少し弱め

・押さえの圧力:弱め

ミシン針

ミシン針は普通の生地用の針で大丈夫です。薄い合皮なら11号、厚い合皮なら14号の針を使うのがおすすめです。うまく縫えないようであれば、レザー用のミシン針もあるので、変えてみてください。

レザー用のミシン針は普通の針より針先がとがっているので、合皮の生地を切るように刺さります。厚い合皮生地もスムーズに縫えるのが特徴です(^^)

合皮ミシン針

ミシン糸

糸は普通生地用の60 番か、厚地用の30 番を使います。ですが、合皮は摩擦が強い生地で、細い糸だと途中で糸が切れてしまうことがあります。60 番の糸でも縫えますが、わたしは合皮を縫うとき、30 番の糸を使うことが多いです(^^)

ミシン糸

その他の設定

縫い目の大きさは、普通生地より粗めにします。合皮はミシンが進みにくいので、縫い目を少し粗めにすることで丁度よくなります。

糸調子や押さえの圧力も弱めにしてください。

ミシンの設定ができたら、使う合皮のはぎれで試し縫いをして、きちんと縫えるか確認してから本番の布で縫うとよいです(^^)

注意

ミシンの機種や合皮の厚み、重ねる枚数によっては縫えないこともあります。

ミシンに過度な負担がかかると故障の原因になるので、ご注意くださいm(_ _)m

合皮の選び方

合皮は縫いやすさを考えて、薄い生地を選ぶことをおすすめします。とはいえ、どんな合皮を選んだら迷うこともありますよね。

そんなときは、作るものや用途をお店の人に伝えて、一緒に選んでもらうのがいいです。

ちなみに、100均で合皮のハギレを売ってることもありまして、家庭用ミシンで縫える薄地のものが多いです。

100均の合皮

近くに合皮を買えるお店がない場合、通販でも買えますが、注意書きや用途をよく読んで購入することをおすすめします。

いざ届くと、想像と違う合皮だった!ということもありますのでm(_ _)m

下の商品のように、”家庭用ミシンで縫える”など、書いてあると安心です(^^)


滑りが悪いときの合皮の縫い方

合皮は滑りが悪く、押さえの裏にくっついてうまく進まないことがあります。

合皮の縫い方のコツを紹介します♪

【裏技】メンディングテープ

メンディングテープを押さえの裏に貼るだけです。メンディングテープは表面がさらさらしているので、ミシンが進みやすくなります。

お金も手間もかからないので、わたしはよくこの方法を使います(^^)

合皮の縫い方のコツ

合皮の縫い方のコツ
合皮の縫い方のコツ

テフロン押さえ

合皮やビニール縫いに適した押さえで、滑りにくい素材もスムーズに縫えます。

値段は1000円ほどで買えるので、合皮を頻繁に縫うようであれば、持っていると便利です。

ミシンの機種やメーカーによって適応が違うので、確認してから購入するのがいいです。

テフロン押さえ

シリコン剤

ミシン針や押さえに塗って、滑りをよくする定番アイテムです。生地に直接塗ることもできます。

紙をのせる

トレーシングペーパーやクッキングシートなど、薄い紙を合皮の上にのせて縫う方法もあります。

合皮と紙は一緒に縫い、縫い終わってから紙だけをはがします。

合皮縫い方のコツ


合皮の縫い方のコツ

合皮は縫うと穴があき、元に戻らないので縫い直しが難しい生地です。1度でうまく縫えるようなコツを伝授します。

しつけをする

しつけに便利な道具を紹介します。

仮止めクリップ

普通の生地でもおなじみの仮止めクリップ。穴が開かず強度もあるので、合皮の縫いでも活躍します。

仮止めクリップ

ホチキス

できあがりにかからないように、縫い代のみにとめます。

MEMO

まち針でも縫い代だけ刺すようにすれば、使えます(^^)

合皮縫い方のコツ

両面接着テープ

合皮はアイロンがききにくいので、仮止めによく使います。テープは粘着力が強く、ミシンの負担が大きくなるので、縫い位置にかからないように貼るのがコツです。

試し縫いをする

これは合皮以外の生地でもいえることですが…はぎれで正常に縫えるか確認してみてください。

わたしの経験ですが、いきなり本番の生地で縫って、失敗したことがありますm(_ _)m

厚みがある部分の縫い方

合皮の厚みが重なる部分の縫い方を紹介します。

返し縫いはしない

縫い代が重なっている部分など、縫い始めと縫い終わりは返し縫いをしないで糸を長めに残し、裏側で糸を結ぶのがよいです。

面倒ですが、糸が絡まるトラブル防止にもなります(^^)

手動ではずみ車を回す

厚みに耐えきれず針が折れてしまうことがあるので、様子をみながら手動ではずみ車を回し、縫ってみてください。

使用する合皮がどれくらいの厚みまで縫えるかの確認にもなります。

皮革用の針を使う

普通生地用の針を使用している場合、皮革用のミシン針に変えてみてください。皮革用の針は先が鋭く尖っているので、普通の針よりスムーズに縫えます。皮革用ミシン針は11~16 号まであります。

合皮を縫い直す方法

縫い直しや重ね縫いをすると、針穴が原因で合皮が避ける危険もありますが、どうしても縫い直しが必要な場合もありますよね。

そんなときは、同じ穴に針が落ちるように縫うとダメージが少ないです。

コツやテクニックが入りますが、練習することでうまくなりますので、やってみてください(^^)


合皮の縫い代の始末

ブーツ縫い代割り

合皮のアイロンのかけ方、縫い代の始末を紹介します。

アイロンのかけ方

合皮はアイロンの熱で溶けることがあります。

高温ではかけられないので、しわを伸ばしたり、縫い代を落ち着かせる場合は低温〜中温で裏からアイロンします。当て布をするとさらに安全です(^^)

その他の縫い代の始末

他にも、合皮の縫い代の始末には下のような方法があります。

  • 金づちや木づちでたたく
  • ローラーでならす
  • 折り目のきわにステッチをかける

金づちや木づちでたたく、ローラーでならす、はぶっちゃけ気休め程度です。笑

ちなみにたたくときには下にゴム板を置いて、音や振動を押さえます。

合皮を縫う道具

わたしの経験上、これだけでは縫い代が起き上がってくるので、接着剤やテープで貼るのが効果的でした。

一番楽なのは、デザインをかねて折り目のきわにステッチをする方法です。時間や手間が省けます(^^)

表に返す

写真のブーツの作り方と型紙は、こちらからどうぞ♪


まとめ

合皮の生地の縫い方について、いかがだったでしょうか?

長くなったので、特にわたしのおすすめをまとめます。

  • 合皮は家庭用ミシンで縫える
  • 縫い進まない場合、押さえにメンディングテープを貼るのがおすすめ
  • テフロン押さえやシリコン剤、紙をのせて縫うのも有効
  • クリップやホチキス、両面テープでしつけする
  • 合皮が重なる部分は返し縫いをさける
  • 皮革用の針を使う
  • アイロンは低〜中温で、裏からかける
  • ステッチで縫い代を押さえると楽ちん

です!

合皮を縫ってみたかったけど、家庭用ミシンで縫えると思わなかった…。

合皮生地の縫い方やコツが知りたかった!

という人のお役に立てたら嬉しいですm(_ _)m

次回は、合皮の手縫いの縫い方について、まとめます♪


【この記事はこんな人がかいてます】

無駄に公園で準備運動したりします。合皮は作るのもファッションも好きで、ライダースとかよく着てます(^^)

nuipe

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