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こんにちは!北海道なうのぬいぺです。遅めのお盆休みをとって実家に帰ってきました。
いやぁ、涼しい。むしろ寒い。長袖にジャンパーを羽織る秋スタイルで過ごしています。
そんな帰省中ですが、ブログは更新していきますよ~。今回はわたしが愛用しているアイロンやその周りの道具、技の豆知識についてのお話です。
もくじ
わたしの愛用アイロンについて
わたしが使っているアイロンこちら!
ティファールの「アルティメットスチームパワー」です。3年ほど前に前のアイロンが壊れたことをきっかけに購入しました。
価格は15000円前後とちょっとお高めです。以前使っていたアイロンが2000円程度で性能やパワーに物足りなさを感じていたので、高くてもいいものが欲しかったのですが、使ってみて満足しています。
買ってよかった!メリット
一度にたくさんのスチームを出せる機能付き
スチームの出せる量を調整できるのがこのアイロンの一番の強みかもしれません。かけ面に全体的に蒸気穴があるので、均等にスチームをかけられます。
程よい重さで布のしわがしっかりとれる
アイロンかけは熱や蒸気以外にも圧力が重要です。軽いアイロンは持ち運びや作業は楽チンですが、きれいにシワが伸びない、なんてことがあります。1.5キロ越えで最初は重く感じますが、慣れればこの重さが重宝します。
ちなみに、わたしは縫製工場で働いていたときにもっと重い工業用のアイロンを毎日使っていたので軽い!と感じるほどです。
自動停止安産機能搭載
一定の時間使用がない、あるいはかけ面をふせて置いておいた場合、自動的に電源停止モードになります。火傷や家事を防げるので、電源を切り忘れても安心ですね。再度使用する場合は点滅している電源ボタンが赤く光るまでアイロンを振ります。
他にも
先端が細くて細かいところもアイロンしやすい
特別なコーティングによりかけ面が汚れにくい
温度設定レバーで素材に合わせた温度設定が楽ちん
電源を入れたら30秒くらいで温まる
などのメリットがあります。
デメリットは、
値段が高め、重い、アイロンに電源ボタンがない、ですね。
性能やパワーを考慮すると納得の値段ですが、初めてアイロンを購入するなら考える値段だと思います。また、重くて手首が痛くなるので浮かして衣服にかける機会が多ければおすすめできません。コンセントが電源がわりになっているのでアイロン本体には電源ボタンがないのですが、アイロンにもあればもっと使い勝手がよかったと思います。
いちいちアイロンを持って水道水を入れにいくのが面倒なので、水道水を入れたペットボトルを近くに常備して、水を入れています。その場で水を足せるので楽ちんです。
アイロンの基本機能と温度について
ドライアイロン
熱と圧力によって布のシワを伸ばしていく機能です。絹や合成繊維など、水分を嫌う布に適しています。最近はドライとスチームが一緒になった複合型のアイロンが主流で、わたしのアイロンもこのタイプです。
スチームアイロン
熱と圧力に加えて高温の水蒸気を吹きかけることで布のしわを伸ばしていく機能です。ウールや綿や麻などの素材によく使われます。
アイロンの温度
布によってアイロンをかける温度や機能が違います。低温でかけなければいけない布を高温でアイロンして焦がしたり、水に弱い布なのにスチームをかけて風合いを損なう、なんてこともあります。実際にわたしも布を焦がしたり、溶かしたり、色々な失敗を繰り返してきました。失敗も財産ですね!笑
わたしのような失敗をしないためにも、次の表でしっかり確認してもらえたら幸いです!
繊維 | 温度 | 機能 |
合成繊維 (アクリル・ナイロン・ポリエステルなど) | 低温 | ドライ |
絹 | 低温 | ドライ |
ウール | 中温 | スチーム |
綿・麻 | 高温 | スチーム |
基本的なアイロンのかけ方
「アイロンを制するものは縫いを制す。」
これはわたしが勝手に作った言葉なのですが、アイロンは洋裁をこなす過程でとても大切な要素です。
縫いがきれいでも、アイロンが良くかかっていなければ作品が雑に見えてしまいます。逆に、縫いがちょっとへたくそでもアイロンが上手ければ、仕上がりがきれいに見えることもあります。
学生時代や縫製工場で働いていたときに先生や先輩に教えてもらい、身をもって実感しました。
コツを覚えれば難しいことはないので、是非基本のかけ方をマスターしてくださいね。
割アイロン
縫い代を割るところを指で開き、押さえます。アイロンの先を使って、縫い代を割っていきます。
かた倒しアイロン
縫い代をまとめて片側に倒す方法です。倒したい方向に縫い代を倒し、縫い目のきわにかかるようにアイロン先を使ってかけます。
地直し
布のたて地とよこ地を整えることを地直しと言います。たて方向とよこ方向にそれぞれ直角になるようにアイロンをのせ、かけます。力は入れず、滑らせるようにかけるのがポイントです。
ギャザーを抑える
ギャザーを寄せた後、寄せた部分がゴロゴロして厚みが気になりますよね。ギャザーをアイロンで抑えると厚みが薄くなり、次の縫い合わせの工程が楽になります。
縫い目を整える
布によっては縫い目を落ち着かせるために、割アイロンや肩倒しアイロンの前に縫い目を整えるためにアイロンすることがあります。
アイロンの掃除
アイロンを長く使っていると気がつかないうちに汚れが溜まっていて、布にも汚れが移った!なんてことがあります。
スムーズに作業するためにもアイロンはきれいに保っておきたいですね。
簡単なお手入れの方法を紹介します。
水拭き
アイロンの温度を低音まで下げて、水を含んだ布でかけ面を拭きます。そのあと、乾拭きします。頑固な汚れの場合、中性洗剤を含ませて拭くと取れやすいみたいです。
アイロンクリーナー
アイロン用の汚れを落とすクリーナーもあります。低音のアイロンのかけ面に軽く塗り、汚れと液を乾いた布で拭き取ります。スチームアイロンの場合、故障の原因になるので蒸気穴に液が入らないように注意してください。
蒸気穴にホコリや繊維が詰まってスチームが出にくくなるので、定期的に綿棒で掃除してあげると良いです。
使っているアイロン台やその他の道具について
アイロン台はIKEAで買ったDÄNKA デンカを使っています。安くて大きくてお気に入りです。
IKEAのアイロン台のメリット
大きくて便利!
アイロン台の横の長さが120 ㎝と広いので、幅広の布のアイロンがけが楽です。スカートやシャツ、パンツの衣類もかけやすいと思います。ただ、横幅が広く場所を取るので、お部屋が狭く、アイロンする度に片付けたい人には向かないです。
わたしはミシンやアイロンの専用作業部屋があり、通年出しっ放しにしています。毎日作業する人であれば、片付ける必要もないので専用のお部屋があると楽ですね。ダッフィーなどの人形の服以外にも、人間の服を量産していたこともあるので、大きいアイロン台で助かっています。まさに、大は小をかねる!笑 アイロンを毎日使う人や、大きい布製品のアイロンをかける人におすすめです。
折りたたみ可能で収納できる
大きいので畳むのも一苦労ですが、一応折りたたんで狭い隙間にも収納できます。友達やお客さんがきたときにも安心ですね。
アイロンが立てかけられる
アイロンをはめておける枠があるので、落とす心配がありません。広々とアイロン台を使うことができます。
通気性に優れている
裏が網目状になっているので、熱や蒸気を逃しやすい通気性に優れた仕様になっています。蒸気を多く出しすぎてもすぐに乾いてくれるのでありがたいです。
高さを調整できる
身長に合わせて高さを調整できます。わたしは152㎝(ミニマム低身長)なのですが、182㎝の旦那にも合わせて調整できたので、1台あれば家族で使えそうです。
立ったままアイロンできる
アイロン掛けを楽にこなすために、意外と大事なポイントが立ったままアイロンをかけられるということ。学生時代は部屋が狭かったので小さめの座ってかけるタイプのアイロン台を使っていましたが、座ったり立ったりが面倒なのと、膝が擦れて足が痛くなったんですよね。縫製工場で朝から夜までアイロンをかけていた経験もあるのですが、立ってアイロンした方が足腰への負担が軽減されました。立ったままアイロンの方が辛そう!と思われるかもしれませんが、座ってアイロンするより疲れにくいです。
安定感バッチリ
フレームと脚はスチール製なので、耐久性と安定性に優れています。3年ほど使っていますがガタつきません。
自宅で洗濯可能なアイロンカバー
カバーは取り外しができて、洗濯機で洗えます。IKEAに他の柄のカバーも売っていました。(我が家のはだいぶ年期入ってます。笑)
IKEAのアイロン台のデメリット
サイズが大きいので部屋が狭かったり、アイロンをかける頻度が少ない人にとっては邪魔かもしれません。小さい面積をアイロンするのであれば、小さめのアイロン台で十分だと思います。
台とアイロンを置く枠の間でコードが引っかかりやすいです。わたしはアイロン台の角度を変えたり、アイロンのかける向きに気をつけながらかけていますが、どうしてもきになるようであればコードレスアイロンを使うのもアリだと思います。
馬の種類
仕上げ馬、万十とは?
シャツやジャケット、スカート、パンツなどの細かいところを部分的にきれいに仕上げるのに便利なアイロン作業アイテムです。ハンカチなどの平らな布であれば普段のアイロンで良いのですが、服は立体的なので肩や袖、胸や腰まわりなど、ふわりと仕上げたいところがありますよね。仕上げ馬や万十を使うと、潰すことなく立体的に仕上がります。
わたしが持っているものは3つあるのですが、どれも学生の時に指定の教材として購入しました。
仕上げ馬
スカートやパンツなど、筒状のパーツをアイロンするときに役立つアイロン作業台です。
中万十
胸や腰、肩など立体的で面積が狭い部分を集中的にアイロンする場合に役立ちます。
袖万十
袖やパンツなど、細めの筒状のパーツをアイロンするときに使う作業アイテムです。
値段はピンキリですが、3つ合わせて相場は15000 円くらいなので、洋裁を本格的にやる人ならば購入をおすすめしますが、初心者の人はちょっと考える値段ですよね。
最近では手頃な価格で馬付きのアイロン台も出ているので、お試しで使ってみるのもありだと思います。
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簡単!ミニ馬の作り方
ダッフィーの服を作っていて気がついたことがあります。
…そうなんです。
「小さくてアイロンがうまくかけられない!」
平面であれば問題ないですが、服が完成に近づいてくると、一般の仕上げ馬が大きすぎてうまくアイロンできないことがあるのです。
そこでわたしが考えた方法がこちら。
ハンカチを丸めて、即席の馬を作ってみました。
素材はタオル地のようにでこぼこしているものではなく、凹凸のない薄めの素材がいいです。
丸めて服の下に置けば、仕上げ馬の代わりになって小さいものでも立体的にアイロンすることができます。
その他の裏技
厚紙で作る即席アイロン定規
布の折り返しを早く簡単にできる優れものアイテムで、同じ幅でたくさん折り返しをするときに便利です。
手芸屋さんにで数百円で売っていますが、自分で作ることもできます。
わたしは厚紙を切ってシャープペンか油性ペンで折りたい幅に線を引き、簡易的なアイロン定規を使っています。水性のペンだと蒸気をかけた時に滲んで布に移ることがあるので、油性がおすすめです。
芯を貼るお供にハトロン紙
接着芯を布に貼る時にアイロンや台にくっついて汚れた!なんてことはありませんか?
わたしは布を製図用の紙で挟み、紙の上からアイロンをかけています。
アイロンや台が汚れることもなく、きれいに使えるのでおすすめです。