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ぬいぺ
ダッフィー太郎
このブログではダッフィーを中心に、ぬいぐるみの服の型紙と作り方を紹介しています。
先日、こんな悩みを聞きました。
ダッフィー太郎
手縫いといっても、たくさん種類があって、どの縫い方がいいのかわからないですよね。
わたしもお裁縫を初めてまもない頃は、針に糸を通すのも難しかったです。
今回は、ぬいぐるみの服を作るのに必要な手縫いの縫い方を紹介します。
ミシンがなくても手縫いで素敵なお洋服を作ってあげられますので、安心してください。
ぬいぺ
初めてこのブログにきてくれた人は、下の記事も読んでみてください(^^)
もくじ
ぬいぐるみの服は手縫いで作れるの?
手縫いって丈夫なの?ほつれないの?
よく、「手縫いで作るとほつれたり破れたりしないか心配!」という声を聞きます。
確かに、手縫いは人間の手で縫うので、ミシン縫いにくらべると不安になりますよね。
でも、手縫いって意外と頑丈で、きちんと縫えば人間の服も縫うことができます。
むしろ、高価なスーツや着物は職人さんが全て手縫いで仕立てているし、手縫いのほうが見た目も着心地もよい。と高く評価されています。
ダッフィー太郎
ぬいぐるみの服作りに手縫いがおすすめの理由
わたしがぬいぐるみの服作りに手縫いをおすすめする理由は3つありまして、以下のとおりです。
- ぬいぐるみは動かないので破けにくい
- 洗濯しなくていいので強度は気にしなくてよい
- ミシンより手縫いの方が縫いやすい
1つずつ説明します。
ぬいぐるみは動かないので破けにくい
ぬいぐるみは人間と違って動かないし、体系が変わることもありません。
なので、着せて破ける可能性はかなり低いです。
もちろん、「ダッフィーにリカちゃん人形の服を着せる」など、明らかにサイズが合わないのは無理ですが、ちょっと小さいくらいなら着せられます。
ぬいぺ
洗濯しなくていいので強度は気にしなくてよい
ぬいぐるみは人間と違って代謝がないので、体が汚れません。
なので、服を洗濯する必要がないのです。
たまに、お菓子やジュースをこぼしたり、公園でぬいぐるみを落としたときに汚れることはあるかもですが、頻度は少ないですよね。
毎日洗うことはないかな?と思います。
たまに洗濯したり、部分的に洗う程度であれば、手縫いでもほつれたりしないので大丈夫です。
ミシンより手縫いの方が縫いやすい
ミシンだと縫い目が一定できれい、速い!などのイメージがあるかと思います。
確かに速いし、きれいに縫えますが、ミシンを扱うのも慣れが必要で、最初は全然うまく縫えません。
わたしもミシンを初めて使った頃は、縫い目はがたがた、よれよれでそれはひどいものでした。笑
ぬいぐるみの服はパーツが小さいので、人間の服や小物を作るよりも、ミシンの操作が難しいです。
むしろ、手縫いで縫ったほうがきれいに縫えたりします。(特にそで縫いとか。)
手縫いだとすき間時間で縫えるし、広い場所もいらないのもメリットです。
ダッフィー太郎
基本の縫い方
並縫い
まずは基本的な並縫いの縫い方です。
縫い方の流れは
玉結び→最初の返し縫い→並縫い→最後の返し縫い→玉止め
でして、服の縫い合わせは並縫いがメインになります。
ぬいぺ
縫い始めの糸が抜けないように結びます。
1 糸を人差し指の上に置き、針で押さえます。
2 針に糸を2回巻きつけます。
ぬいぺ
1 糸はしを2.3回人差し指に巻きつけます。
2 巻きつけた糸を親指でこすります。
3 糸を人差し指から外します。
1 生地の裏から針をさします。
2 縫う方向と逆の0.3~0.5 ㎝の位置に針をさします。
3 縫う方向へ同じ間隔になるように針を出します。これでひと針返し縫いができました。
まっすぐ同じ間隔になるように縫っていきます。
糸を引きすぎないように、気持ちゆるめに縫うのがよいです。
引きすぎたら、糸のつれや布の縮みをなおすために縫い目を指でしごきます。
縫い始めと同じように、返し縫いをします。
ひと針戻って、糸の入り口に針をさします。
裏で玉止めをします。縫い終わりの糸が抜けないように結びます。
1 縫い終わりに針を当て、指で軽く押さえて針に2.3回糸を巻きつけます。
2 巻きつけた糸を指で押さえて、糸を引きます。
3 玉止めのできあがりです♪
玉止めした後にすぐとなりの布をひと針すくってから糸を切ると、糸端が隠れてより抜けにくくなります。
できあがりは↓のようになって、表も裏も同じ縫い目が出ます。
応用の縫い方
丈夫な縫い方
並縫いよりも丈夫に仕上げたいときの縫い方もあります。
半返し縫いと本返し縫いを紹介します。
半返し縫い
並縫いよりも丈夫な縫い方です。本返し縫いよりも強度は落ちますが、柔らかくソフトに仕上がります。
薄い生地や柔らかい生地を縫うのにおすすめです。伸縮性のあるニット生地を手縫いするときにも向いています。
本返し縫い
半返し縫いよりもさらに丈夫な縫い方です。厚地の生地や何度も洗濯するもの、バッグなどの力がかかるアイテムで使います。
ぬいぐるみの服作りではほぼ使わないのですが、手縫いでミシン目のようなステッチをしたいときにおすすめです。
ダッフィー太郎
ちなみに、丈夫な縫い方の順番は
本返し縫い>半返し縫い>並縫い
となってまして、素材や用途で縫い方を使い分けるとよいです。
半返し縫いの縫い方
ひと針進んで半針戻す、を繰り返す縫い方です。
1 玉結びをして生地の裏から針をさします。
2 0.3~0.5 ㎝の幅でひと針さします。
3 縫う方向に縫い目の2倍の幅で針を表に出します。
4 ひと針分戻って針をさします。
5 糸が出ているところから縫い目の2倍の幅になるよう針を出します。
6 これを繰り返し、縫い目がまっすぐ同じ大きさになるように縫い進めていきます。
7 最後はひと針戻って裏側に針をさし、玉止めをしてできあがりです。
表から見ると、並縫いと同じように見えますが、裏から見ると糸が重なって見えます。
本返し縫いの縫い方
ひと針進んでひと針戻す、を繰り返す縫い方です。
1 玉結びをして生地の裏から針をさします。
2 0.3~0.5 ㎝の幅でひと針さします。
3 同じ幅で針を表に出します。
4 糸を入れたところに戻って針を入れ、同じ間隔になるように針を出します。
5 これを繰り返し、縫い目がまっすぐで大きさになるよう縫い進めていきます。
6 最後はひと針戻って裏側に針をさします。玉止めをしてできあがりです。
表は縫い目にすき間がなく、ミシン縫いのように見えて、裏から見ると、半返し縫いよりもしっかり重なった状態になります。
ちなみに、本返し縫いでさらに丈夫に縫いたいときには、”2本取り”で縫うのがおすすめです。
2本取りとは、針に糸を通して2本まとめて玉結びしたもので、ボタンつけやバッグの取手など、力のかかるところに使います。
1本取りは、片方の糸の先だけを玉結びしたもので、普通の手縫いは1本取りがメインです。
ぬいぺ
ダッフィー太郎
縫い目が目立たない縫い方
縫い目を出したくないなぁ。なんてこともありますよね。
縫い目が目立たない縫い方を2つ紹介します。
まつり縫い
スカートやパンツの裾、袖口など、縫い目を表に出したくないときにする縫い方です。
覚えておくと、服の裾がほつれたときにささっと直せて便利です。
2枚の生地を折山で縫い合わせる縫い方です。表も裏も縫い目が出ないので覚えておくと便利です。
返し口を閉じるときにも使います。
まつり縫いの縫い方
1 手前の布に裏から玉結びをした糸を通します。
2 奥の布を織り糸1.2本くらいすくって縫います。縫い目の目安は0.3~0.5㎝です。
3 同じ幅で手前の布に裏から針をさします。
4 これを繰り返し、最後に玉結びをしてできあがりです。
表から見ると、ぽつぽつと少しだけ糸が見える状態です。
ダッフィー太郎
コの字まつりの縫い方
1 玉結びをして生地の折り目の裏から針をさし、糸を通します。
2 針を出したすぐ上に針をさします。
3 折山を0.3~0.5 ㎝ほどすくいます。
4 下の生地の折山を同じ幅ですくいます。
これを繰り返して縫います。
5 最後に折山の裏で玉結びをしてできあがりです。
糸をひくと、上と下の生地が縫い目が見えずにくっつきます。
ボタンつけの縫い方
ぬいぐるみの服といえば、ボタンで着せ替えする人も多いのではないでしょうか。
ぬいぐるみの服によく使われる飾りボタンとスナップボタンの付け方を紹介します。
飾りボタンの縫い方
2 ボタンの穴に写真のように糸を通し、布の同じ場所に針を刺します。これを2.3回繰り返します。
3 ボタンと布の間に針を出し、ボタンと布をつないだ糸に2~3 回巻きつけます。
4 最後の輪の中に針を通し、針を引いてしめます。
5 針を裏側に出して玉留めをして完成です♪
ちなみにボタンホールは手縫いでも作れます(*^^*)
スナップボタンの縫い方
2 出た糸の隣に針を刺し、スナップボタンの穴に針を通します。
4 糸をしめると、ボタンの根元に結び玉ができます。これを一つの穴に2~3 回繰り返します。
5 4つの穴を全て縫ったら、ボタンの横で玉止めをします。裏側に針を刺して糸を切って完成です♪
まとめ
ぬいぐるみの服の手縫いの縫い方についてまとめます。
手縫いでも丈夫に縫える
ぬいぐるみは動かないので破けにくい
洗濯しなくていいので強度は気にしなくてよい
ミシンより手縫いの方が縫いやすい
”並縫い”ができれば服は作れる
薄い生地やニット地を縫うなら半返し縫い
マジックテープをつけるなら本返し縫い
縫い目を出したくないならまつり縫い・コの字まつり
ボタン付けは2本取り
手縫いでもぬいぐるみの服は十分作れますので、悩んでいた方もチャレンジしてみてくださいね♪