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バイアステープのふちどりの縫い方

バイアステープのふちどりの縫い方

こんにちは!ぬいぐるみの服の型紙職人、ぬいぺです。

ぬいぺ

ダッフィー太郎

今回はバイアステープの縫い方について紹介するよ!

洋裁でよくでてくるバイアステープ。

バイアステープは布端の始末や作品のポイントだったり、幅広く使えます。

でも、

ダッフィー太郎

バイアステープを使ってみたいけど、縫い方がよくわからないし、難しそう。ふちどりってどうやるの?

など、わからないことも多いと思います。

今回はバイアステープのふちどりの縫い方について、丁寧に解説していきます。

ひと手間かかりますが、縫い代を隠したりアクセントになるので、バイアステープでふちどりすると仕上がりがきれいです。

この記事を読めばバイアステープのふちどりの苦手意識がなくなりますので、是非試してみてください(*^^*)

バイアステープとは?

バイアステープ
バイアステープとは、布をバイアス方向(布地に対して45度)に線を引いて裁断し、布端を折ってテープ状にしたものです。

縫い代をくるんでふちどりしたり、服の裾上げや見返しがわりになったり、便利な服飾材料です。服以外にもバッグなどの小物でもよくみかけます。

バイアステープでふちどると、見た目が華やかになっていいですね。

友達の出産祝いで作ったスタイにバイアステープを使ったら、クオリティが高くなった気がしたよ。笑

ぬいぺ

どうしてバイアス方向で裁断するの?

なぜバイアステープが斜めに裁断されるのか、疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

理由は、斜めの方向で裁断することで伸縮性が出るからです。曲線や凹凸のラインに沿うので、きれいに縫いつけられます。

布目に沿ってよこ地やたて地で裁断すると、伸びがないので縫いにくいし、仕上がりもきれいではありません。

ダッフィー太郎

斜めで裁断することがバイアステープの一番の特徴だよ。

バイアステープの種類

バイアステープは「両折りタイプ」と「ふちどりタイプ」の2種類あります。

両折りタイプ

バイアステープ両折り

布端を内側に折ったタイプで、ふちどりや裾上げなど、いろいろ使えるバイアステープです。服の衿ぐりや袖ぐりなどの見返しがわりとしてよく使います。

両折りタイプを2つに折ると、ふちどりテープになります。

ふちどりタイプ

バイアステープふちどり

両折りタイプを2つに折ったもので、0.1㎝ほどのずれがあります。
ふちどり専用のバイアステープです。

どちらもふちどりに使えますが、両折りだとアイロンの手間がかかるので、市販のバイアステープを買うならふちどりタイプがおすすめです。

市販のものだと好きな色やデザインがない!という場合は、自分でバイアステープを作ることもできます。

次はバイアステープの作り方を紹介するよ

ぬいぺ


バイアステープの作り方

お気に入りの生地や作品と同じ布でバイアステープを作りたい!ということも多いはず。

バイアステープを布から作る方法を教えます。簡単に作れるので、ぜひやってみてください。

バイアステープの作り方

STEP.1
布に線を引く
今回は3.5 ㎝幅でテープを作ります。地の目に対して斜めのバイアス方向に平行に、線を引いていきます。

バイアス方向に線を引く

STEP.2
布をカットする
線に沿って布をカットします。

バイアステープカット

STEP.3
両端を折る
テープの両端をアイロンします。今回は0.8 ㎝で折ります。

バイアステープ折り

STEP.4
2つに折る
さらに半分に折ります。0.1 ㎝ほど段差をつけてアイロンするのがポイントです。折ったバイアステープの幅は0.8 ㎝です。

バイアステープふちどり

バイアステープは、市販のテープメーカーを使うと簡単に作れます。

バイアステープの表と裏はどっち?

バイアステープはこの段差がとても重要です。
幅の狭い方が表側(上)、広い方を裏側(下)にします。

ミシンは表側からかけることが多いですが、裏側が見えないので落ちてないか不安ですよね。気をつけていても外れてしまうこともあります。

幅の広い方を裏側にすることで、ステッチが落ちにくくなります。

バイアステープはぎの縫い方

バイアステープが短いなら、縫い合わせれば長くできます。

中表で合わせる

テープを中表で合わせ、0.5 ㎝幅で縫います。バイアステープ作り方

アイロンする

割アイロンします。

バイアステープ作り方

注意

縫い代をぴったりあわせて縫うと、段差ができてずれるので、少しずらして縫うのがポイントです。

バイアステープ作り方
バイアステープ作り方

縫い代を切る

はみ出ている縫い代をカットして、完成です。

バイアステープ作り方


バイアステープのふちどりの縫い方

バイアステープのふちどりの縫い方

バイアステープのふちどりは、テープで生地の端をはさんで縫うだけ。縫い方はとてもシンプルです。

でも、1回のミシンで縫いつけられますが、裏を見るとステッチが落ちてる!なんてことがよくあります。

薄地や厚地の生地だったり、カーブや角を縫うとなると、さらに1回で縫うのは難しいです。

縫いの工程を数回に分けて縫うと、失敗することなく縫えます。

バイアステープのふちどりの縫い方〜ステッチ〜

STEP.1
テープと布を縫う
バイアステープの幅のせまい方と布を中表にあわせて、折山の上を縫います。

バイアステープのふちどりの縫い方

直線の縫い方は、ミシンでまっすぐ縫うコツを参考にしてください。

STEP.2
テープで布端をつつむ
バイアステープで布端を包み、裏側へ縫い代を隠すように折ります。縫い目を隠すように折るのがポイントです。

バイアステープのふちどりの縫い方

STEP.3
しつけする
しつけで仮止めします。

バイアステープのふちどりの縫い方

バイアステープのふちどりの縫い方

STEP.4
ステッチする
表からテープの折山のきわをステッチします。裏側の方がバイアステープの折り幅が広いので、落ちずに縫えます。

縫い終えたら、しつけをとります。

バイアステープのふちどりの縫い方

バイアステープのふちどりの縫い方〜落としミシン〜

ステッチを目立たなくする縫い方もあります。

テープの上をステッチするのではなく、布とバイアステープの間を縫います。これを落としミシンといいます。

落としミシン

落としミシン

しつけをするなら、ミシンにかからないテープのきわを縫うといいです。

バイアステープのふちどりの縫い方

この縫い方だと、表側から見ると縫い目が目立ちません。バイアステープに縫い目がかからないので、ステッチを見せたくないときや、柔らかい印象に仕上げたいときにおすすめの縫い方です。

ちなみに、表から縫うので、裏側の縫い幅が均等じゃないこともありますが、ぶっちゃけ裏は見えないのでミシン目がかかっていれば問題ないです。

どうしても気になる!裏まできれいに縫いたい!という人は、しつけを丁寧に縫えばきれいに仕上がりますので、やってみてください。

バイアステープのふちどりの縫い方〜手縫い〜

裏から手縫いでまつる縫い方でもOKです。

バイアステープふちどり手縫い


バイアステープでふちどりした最初と最後の始末のやり方

まわりをぐるっとバイアステープでふちどりした場合の、最後の始末のやり方について説明します。

最初から長さを合わせる

ふちどりする長さをはかって、縫い代をつけてバイアステープをカットします。

バイアステープふちどりのやり方

テープの両端を縫い、アイロンで割ります。

バイアステープを縫い合わせる

均等にクリップなどで止め、ふちどりの縫い方でまわりを縫えば、完成です。

 

バイアステープふちどりの縫い方

ふちどりする距離が長い場合、長さを測るのが面倒だったり、距離が合わないことがあります。

そんなときは最後に布端を調整するやり方もあるので、紹介します。

縫い代を重ねる縫い方

まず、縫い始める方のバイアステープを、少しアイロンで折り、ふちどりしたいところにクリップなどでとめます。まわりをぐるっと縫います。

バイアステープふちどりの縫い方

バイアステープふちどりの縫い方

最初と最後は1.0 〜1.5 ㎝ほど重ねて、テープをカットします。

バイアステープふちどりの縫い方

布端をくるんで、ステッチします。

バイアステープふちどりの縫い方

はぎ目のきわにステッチして完成です。

バイアステープふちどりの縫い方

ステッチのかわりに手縫いでまつると、縫い目が目立たなくなるよ。

ぬいぺ

カーブの縫い方は、カーブのきれいな縫い方【ミシンのコツ】を参考にしてください。

手縫いの縫い方

縫い始めは少しあけて、折山を縫います。

バイアステープふちどりの縫い方

縫い始めに戻ってきたら、少し手前で針をとめます。針を刺したままにしてください。

バイアステープふちどりの縫い方

バイアステープの最初と最後が繋がるようにあわせ、手で折り目をつけます。

バイアステープふちどりの縫い方

縫い代分を残して切ります。

バイアステープふちどりの縫い方

できあがりであわせ、最初の縫い目と繋げるように縫います。

バイアステープふちどりの縫い方

表から縫い目が見えないように手縫いでまつります。

バイアステープふちどりの縫い方

布端をくるんで、ステッチして完成です。

縫い代を重ねる縫い方は、最大3枚布が重なるので、厚地より薄地の生地が向いています。

手縫いで閉じる縫い方は、薄地から厚地までいろんな生地で使えます。

素材の生地の厚みに適した縫い方で縫ってみてください(^^) 


まとめ

今回はバイアステープのふちどりの縫い方について、説明しました。いかがだったでしょうか?

長くなったので、今回の内容をまとめます。

  • バイアステープは、両折りと中折りタイプがある。
  • ふちどりで使うなら、中折りタイプが楽ちん。
  • バイアステープは、好きな布で作れる。
  • テープメーカーを使うと、早く簡単に作れる
  • ふちどりの縫い方は、ステッチ、落としミシン、手縫いでつけるやり方がある。
  • バイアステープの最初と最後の始末は、素材や生地の種類で使い分ける。

でしたね。

デザインのポイントや布端の補強にも使えるバイアステープ。縫い方やポイントをつかめば、意外と難しくありません。数をこなせば上手くなります。

むずかしそう!と思っていた人も、この記事を読んで苦手意識がなくなれば嬉しいです。

バイアステープを使いこなせると、さらに手芸が楽しくなるよ!

ぬいぺ

ダッフィー太郎

素敵な作品作りが楽しめますように♪


今日のぬいぺ。

鎌倉の大仏はさんできました!笑

ぬいぺ

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