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こんにちは、ちょっと遅めなお盆休みを取ろうとしているぬいぺです。
フリーランスになると自分でお休みを決められるから良いですね。その分仕事の自己管理をしっかりしなければいけないのですが…。うん、頑張ろう。
今回は布と針と糸について、わたしの経験をふまえてまとめてみました。
「この布に合うミシン針と糸がわからない!」「布も針も糸も種類がありすぎてお手上げです…。」
そんな初心者さんの疑問にもお答えします〜。
もくじ
【厳選】初心者が扱いやすい布10種類!
手芸屋さんのフロア一面に並ぶたくさんの布たち。わたしが初めて洋裁を始めた頃は布の種類も素材の良し悪しも全然わからなくて、店員さんに選んでもらうか母と一緒に買いに行きました。
そんな自分の苦労をふまえて、初心者さんでも縫いやすい布とはどんなものなのか?伝授したいと思います。
ポイントは
ほつれにくい生地
薄すぎず厚すぎない生地
コットン系
です。
慣れないうちは縫い直しでほどくことも多いので、傷のつきにくさも大事ですね。また、アイロンがかかりやすいこともも大切です。
縫いやすく扱いやすい10種類の布を紹介します。
①シーチング
粗く織った平織りの綿の布を指します。たて、よこの密度はほぼ同じで、白地、無地染め、プリントして仕上げます。仮縫い用によく使われます。
②ブロード
良質の綿糸、またはポリエステル糸を使って織られた平織りの織物。滑らかな手触りで高級感があります。白地、無地染め、プリントのほか先染め製品も多い。
③シャンブレー
たて糸とよこ糸の色を変えて平織りにし、霜降り効果を出した無地調の先染め織物。シャツによく使われます。
④ローン
綿やポリエステルで平織りした、薄地で上質の織物。柔らかい手触りのため、ブラウスやドレス、子供服、ハンカチなどに使われています。
⑤リネン
亜麻素材で織った上質な織物。風合いは柔らかくしなやかであるが強度もあり、衣服の他にテーブルクロスやナプキン、ハンカチなど、幅広く使われます。
⑥キルティング
2枚の布の間に綿や毛の芯をはさみ、ステッチした布。クッション性に優れ、保温や装飾の効果もあります。アウターの裏地やバックなどに使われます。
⑦ボイル
たて、よこ糸に強く撚った糸を使った、織目が粗い平織りの布地。薄地で軽く透け感があり、さらっとした手触りです。夏用のドレスやシャツ、ブラウスに使われます。
⑧コードレーン
白い太めの畝がたて方向に走る、夏向けの綿織り物。最近では合成繊維、レーヨンなどでも作られています。スポーティー感覚のジャケットに使われます。
⑨デニム(薄手)
たて糸にインディゴ染めの糸、よこ糸にさらし糸を使って織りあげた丈夫な布。薄手(7オンス)から厚手(14オンス)まであり、薄手のものであれば家庭用ミシンでも縫えます。
⑩タンガリー
デニムに似た織物で、デニムよりも薄くて縫いやすいです。デニムと反対に、たて糸にさらし糸、よこ糸に色糸を用いて斜文織にしたものです。シャツやブルゾンなどカジュアルウェアに使われます。
このブログではダッフィーなどのぬいぐるみの服の作り方を紹介していますが、パーツが小さく、縫い代が重なると作業しづらいため、できるだけ薄手の生地を選ぶのが良いかと思います。
扱いが難しい布は簡単な布に慣れてきてからチャレンジするのが良さそうです。
布を買わなくても人間用の不要な服をリメイクしてダッフィーの服を作る方法もあります。
わたしは気にいった布が売ってない場合、古着を購入してダッフィーサイズに作ったりするのですが、お気に入りの布でダッフィーの服を作れるし、布を買うより安くすむこともあります。
地直しと水通し〜布の準備〜
布が決まったら次はきれいな作品をつくるための布の準備をします。
地直し
たて地とよこ地の歪みをなくし、形くずれを防ぐために布を整えることを言います。
たて糸とよこ糸それぞれが直角になるように整えてアイロンします。
水通し
できたものを洗濯した時に、縮まないように裁断前の布に水を含ませ、強制的に布を縮ませる方法です。綿や麻などの天然繊維が対象で、ウールや絹など風合いが変わりやすい布は水通しをしません。また、ポリエステルなどの化学繊維も水通しの必要がなく、しわを低音のアイロンで伸ばすくらいでOKです。
ダッフィーなどのぬいぐるみの服は洗濯をすることがほとんどないため、水通しはしません。ただし、アイロンをかけて熱や蒸気で縮むことがあるので、裁断前にスチームをかけてアイロンしています。
針の種類について
ミシン用の針は家庭用と工業用があり、針の頭の形状で見分けます。ミシンに合った正しい針を使えば縫いもきれいで、針が折れるなどのトラブルも減ります。
家庭用ミシン針(HA×1,HL×5)
家庭用ミシン針は「平針」と呼ばれ、頭の部分が半円形になっています。ミシンに取り付ける際は半円形部分がミシンの内側にくるようにはめます。
表記はHA×1,HL×5のように表示します。
HAは家庭用という意味で、HLは家庭用のHA×1使用のミシンでも利用できる工業用ミシン針という意味なのですが…わかりにくいですね。笑
つまり、HA、HLどちらでも使用できます。
HLの種類はおもに直線縫いの職業用ミシンにおすすめされます。
わたしは職業用ミシンを使っていて、HL×5の針使用と説明書に書いてあり手芸屋さんを探したのですが取り扱いがなく、「HA×1の家庭用で代用できるよ!」と店員さんに教えてもらいました。
ミシンによって指定の針の種類が異なるので、購入に迷ったときは説明書を持ってお店の人に相談するのが一番いいかもしれません。
工業用ミシン針(DB×1)
工業用ミシン針は頭の部分が円形で、セットする向きがわかりにくいです。主に縫製工場で使われる工業用ミシンでつかわれるので、家庭用や職業用のミシンを持っていればあまり関係ありません。
中には職業用ミシンで工業用ミシン針を使うややこしい種類もあるので、説明書で確認するのが間違いないと思います。
ちなみに、家庭用、職業用ミシンでは使用できないので、購入するときは気をつけてください。(針板を傷つけたり、針折れの原因になります。)
「DB」と書かれていたらまず違う!という認識しておきましょう。
針の太さの見方
ミシン針の太さは数字で示されています。例えば、
#11
と書かれた針があります。シャープの後ろの数字が針の太さを表しています。
この数字が小さいほど針が細く、大きいほど針が太いです。
薄手の布なら細い針、厚手の布なら太い針を使うのが一般的です。
ちなみに、一般的に使われる針の太さは下記の5種類です。
・#7 超薄手用
・#9 薄手、普通地用
・#11 普通地、厚手用
・#14 厚手用
・#16 超厚手用
薄い布を太い針で縫うと糸を引いて布を傷つけたり、厚い布を細い糸で縫うと針が折れるので、素材に合わせて針の見極めが必要です。
おすすめのミシン針のブランドはどこ?
ズバリ、オルガン針株式会社、です。
言わずと知れた有名針ブランドで、専門学校や以前務めていた縫製工場でもオルガン製の針を使っていました。
歴史あるメーカーで消費者から高い信頼と支持があるので、安心して使えます。
家庭用から工業用まで幅広く取り扱いがあるのも嬉しいです。
ネットでも気軽に買えるので、覗いて見てくださいね。
ミシン針は消耗品なので、定期的に取り替える必要があります。縫っているときに折れてしまったり、逆に縫えない!と針を見ると欠けていたり先が丸くなっていることがあります。
急に縫えなくなったり異変を感じたら、針の交換で解決することも多いですよ。
糸の種類と太さについて
針にも種類や太さがあるように、糸にも種類と太さが色々あります。
伸縮性のない布に適した糸
綿やポリエステル素材に万能なのがシャッペスパン糸です。わたしの洋裁人生の中で一番お世話になっています。特に普通地用の糸が一番メジャーです。
①シャッペスパン# 60普通地用
②シャッペスパン# 90薄地用
③シャッペスパン# 30厚地用
光沢のある素材で伸縮性のない布
絹やサテンなど、光沢のある素材に適しているのがファインミシン糸です。ポリエステルとシルクの良さを合わせ持った糸で、細くて強くて滑らかな縫い心地で、美しく縫えます。
ニットなどの伸縮性のある布
ニットなどの伸びる素材にはレジロンニット用ミシン糸を使います。薄手のトリコットや中肉のスムース厚地のジャージーまで幅広く対応する糸で、体の動きに合わせて布と肌によくなじみます。
糸の選び方のポイント
ミシン糸の色の確認方法をご存知でしょうか?
そう、この番号が糸の色番号なのです。
では、どうやって布に合う糸の色を決めるのか?
わたしはよく、お店に残布を持っていき、色見本表と照らし合わせて決めます。
ポイントは
・地色より濃いめの糸選ぶ(好みの問題?)
・柄物であればアクセントカラーを選んだりする
あとはなんとなくこの色がいいかな?とか、その時の気分で選ぶこともありますね。
中にはこんな可愛い糸もあります。ステッチで目立たせたいときにもってこいです。笑
また、上下で布や素材の色が違うときは、上糸と下糸の色を変えると目立たなくて綺麗に仕上がります。
ちなみにこれはわたしが友達の出産祝いに作ったスタイです。笑
糸の色で出来上がりの印象も違うので、慎重に決めたいですね。
最後に、この記事をまとめて布と針と糸の適応表を作ってみました。
布地 | 糸 | 針 | |
とても薄い布 | ボイル | シャッペスパン# 90 | #7〜9 |
薄い布 | ローン | シャッペスパン# 90 | #9〜11 |
普通の布 | シーチング | シャッペスパン# 60 | #9〜11 |
絹 | フジックス# 50 | #9〜11 | |
厚い布 | リネン | シャッペスパン# 60 | #11〜14 |
とても厚い布 | 帆布 | シャッペスパン# 30 | #14〜16 |
ニット地 | トリコット | レジロン# 50 | ニット用針 |
今後の参考にしてください♪